松坂大輔2世と呼ばれた髙田萌生(創志学園出身)。先発ローテーション入り、1軍勝利を目指して
高田萌生
西武の松坂大輔が登板するたびに大きな話題にとなるが、今から4年前の2016年に松坂大輔2世と評されて注目を集めたのが巨人の髙田萌生(創志学園出身)。
当時はワインドアップから始まるゆったりとしたフォームから、腕を鞭のように上から振り抜く姿が松坂に似ていたこと。また松坂に憧れて野球を始めたことなど、松坂に大きな影響を受けて成長してきた髙田。
高校時代には150キロ台のストレートをマークするなど高いポテンシャルを評価されてプロ入りしたが、3年間で1軍登板は3試合のみ。勝ち星はまだつかんでいない。しかし2軍では高田含め4人しかいない規定投球回に達して、防御率2.99の成績。そして今年のオープン戦では4試合に登板して防御率3.86の記録を残している。
24日の中日での試合では3番手で登板して2回を無失点。高橋周平(東海大甲府出身)や平田良介(大阪桐蔭出身)を封じ込め、1軍入りへアピールした。
今はワインドアップからひねりを使って、スリークオーター気味の高さから腕を振るフォームに変わった。しかしボールには力強さがあり、1軍での活躍が待ち遠しくなってしまうボールを投げ込んでいる。松坂に魅了された髙田が2020年にブレークなるのか。これからの活躍に注目したい。
文=田中 裕毅