4月から東海大相模へ進学 県央宮崎ボーイズ・庄田聡史は「大根を並べて」140キロを計測
県央宮崎ボーイズの庄田聡史
九州地区屈指の右腕が、この春から高校野球へ踏み出していく。
県央宮崎ボーイズの庄田聡史は、140キロを超えるストレートが持ち味の速球派右腕だ。兄は昨年、日南学園でエースだった庄田和規投手で、兄に続いて強豪校の門を叩く。
少年野球チーム「木花パワーズ」では小学6年時に111キロを計測し、県央宮崎ボーイズ入団後も1年の7月にはすでに125キロを計測。その後も順調に成長を重ね、昨秋に行われた3年生のお別れ試合では遂に球速は140キロまで到達した。
中学野球での成長について、庄田は冬場に行う農家での手伝いが大きかったことを明かす。
県央宮崎ボーイズでは、毎年冬になると選手たちは農家の手伝いを行っており、庄田も大根を並べる仕事を経験。足腰を使うきつい作業が多かったが、それが結果として身体を鍛えることに繋がったと話す。
「農家の手伝いでは、握力と足腰を鍛えることが出来ました。ずっと低い体勢で作業をしなければいけないため足腰が鍛えられ、大根を並べていく中で握力も鍛えられました」
ボーイズリーグの日本代表として出場した世界少年野球大会(イタリア)では、「上には上がいることを痛感させられた」と振り返るが、それでも計7イニングを投げて15奪三振を奪うなど存在感をみせる。
中学野球のトップレベルの選手たちと共に戦った経験は、庄田にとって今後に繋がる大きな財産となった。
「正直、自分が一番速いボールを投げると思っていましたが、山田陽翔(大津瀬田ボーイズ)など、もっと速いボールを投げる投手は他にもいて驚きました。
その中でも活躍できたのは、速いボールを投げたい気持ちを捨てて、チームが勝つことだけを意識して投げることができたからだと思います」
4月からは関東の名門・東海大相模へと進学予定だ。
今年は全国屈指の戦力が揃っており、激しいベンチ入り争いも待っているが、庄田は1年生から積極的にアピールしていきたいと意気込みを語った。
「東海大相模では、昨年は石田隼都さんが1年生から活躍されていました。自分も1年生からベンチ入りして、石田さんのような活躍が出来ればと思っています。
最終的にはエースとして甲子園で優勝して、プロ野球選手になりたいです」
庄田が縦縞のプライドを身に纏い、神奈川を、そして甲子園を沸かせることができるか注目だ。
(記事=栗崎祐太朗)
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