鷹6年目・松本裕樹(盛岡大附出身)が取り戻した「王道スタイル」 開幕ローテへ二保と一騎打ち
盛岡大附時代の松本裕樹(ソフトバンクホークス)
ソフトバンクは22日、ロッテとの練習試合に6対2で勝利し、引き分けを挟んで対外試合7連勝を飾った。先発マウンドに立った松本裕樹(盛岡大附出身)は、5回3安打2失点の好投を見せ、開幕ローテーション入りへ大きなアピール。直球は自己最速を1キロ更新する153キロを計測し、納得の表情を見せた。
岩手・盛岡大附時代は、最速150キロ直球を軸とする「速球派右腕」として注目されていた松本。2015年ドラフト1位でソフトバンクホークスに入団するも、3年夏に故障した肘痛の影響もあり、プロ入り後は変化球を低めに集めて、打者を「かわす」投球に終始するようになった。
だが、今季の松本は完全に高校時代のスタイルを取り戻した。
常時140キロ中盤を記録する真っ直ぐを中心に攻め、カットボールやフォークといった速い変化球で打ち取っていく「王道のスタイル」で、結果を残しつつある。
この日は5回に、レアードに本塁打を浴びるなど集中打で2点を失ったが、4回までは無安打投球を見せるなど、5回を78球でまとめた。
現在は開幕ローテーションの6枠目を争い、二保旭との一騎打ち状態。
持ち味を取り戻した6年目の右腕が、開幕ローテを掴むか注目だ。
(文=栗崎 祐太朗)
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