石川昂弥だけではない!猛アピールする岡林勇希(菰野出身)の成長ポイント
岡林勇希
中日期待のドラフト1位ルーキー・石川昂弥(東邦出身)が1軍合流の可能性が報道された。高卒ルーキーと思わせない木製バットへの対応力で連日話題となるルーキーだが、ともに1軍合流しそうなのが同期の岡林勇希(菰野出身)だ。
西勇輝らを輩出した菰野で3年間プレーした岡林。甲子園に出場できなかったが、高校通算21本塁打のバッティング。さらに最速153キロをマークするエースの二刀流として、高い潜在能力を磨き続けた。そんな岡林は技術だけではなく高い探求心も見逃せない。
中学生の時点からボールの握りにこだわりを持ち、高校に進学してからもトレーニングや体づくりを考えながら取り組んできた。なかでも体づくりが打撃にも良い効果を与えていることを実感していたが、その取り組みが特殊だった。
食べる量を重視していた岡林だが、ポイントにしたのは食べ方。栄養士の教えを聞いて朝食を多く摂り、夜は多く摂らないパターンを実行。すると体重は11キロも増え、一気に注目選手に成長した。
また打撃フォームも変化している。現在はバットを立てたまま足を高く上げ、低めのボールには確実にミートさせて素直にはじき返す。そしてボールが浮いてくれば、前が大きなフォロースイングでボールを運んでいくフォームが特徴的だ。
ドラフト前の取材時のティーバッティングの時よりもテイクバックを取らないが、トップの位置が高くなった。フォローもドラフト前よりも前が大きくなり、プロの世界で洗練されたのが見えてきた。
同じ東海地区の石川とともに、1軍の舞台で何を学び成長に繋げるのか。今後の成長に期待したい。
(文=田中 裕毅)
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