セ・リーグ防御率10位以内の軟式比率は?中学軟式野球部出身選手は何人いる?
左から青柳晃洋、小川泰弘、大瀬良大地、今永昇太
過去30年ほど、高校野球では長らく「中学は硬式チーム出身者が有利」という神話がありました。たとえば現在MLBに所属している選手も東北(宮城)・ダルビッシュ 有投手(シカゴ・カブス)は羽曳野ボーイズ(大阪)出身。駒大苫小牧(北海道)の田中 将大投手(ニューヨーク・ヤンキース)は宝塚ボーイズ(兵庫)出身。またPL学園(大阪)の前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)も忠岡ボーイズ(大阪)出身。
さらに花巻東(岩手)卒の2人・菊池 雄星投手(シアトル・マリナーズ)は盛岡東リトルシニア(岩手)出身で、大谷 翔平選手(ロサンゼルス・エンジェルス)も一関リトルシニア(岩手)出身。京都鳥羽(京都)卒の平野 佳寿投手(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)のみが宇治市立北宇治中(京都)軟式野球部出身となっています。さらにNPBに枠を広げれば、中学硬式野球チーム出身者は枚挙にいとまがありません。
しかし、現在では中学軟式出身の選手が多くNPBや高校野球の舞台で活躍を広げている。そこで今回は昨季のセ・リーグの規定投球回以上に登板した投手の防御率上位10名の中学の出身チームをまとめ、中学軟式出身選手の比率を調べてみた。
1位2.58大野雄大 中学軟式
2位2.59ジョンソン 海外中学
3位2.91山口俊 中学軟式
3位2.91今永昇太 中学軟式
5位2.92西勇輝 中学硬式
6位3.14青柳晃洋 中学軟式
7位3.53大瀬良大地 中学軟式
8位3.53柳裕也 中学硬式
9位4.57小川泰弘 中学軟式
ジョンソンは外国人選手で中学は海外なので除外するとしても、その他の9人のうち硬式野球出身なのは西勇輝と柳裕也の2人だけ。その他の7人は全員が中学の軟式野球部の出身選手になっています。青柳に至ってはチーム内には速球自慢の投手が揃っており、中には120キロ後半から130キロ台のスピードをマークする投手がいた。中学時代の最速スピードは115キロだった青柳は3番手投手に終わっていたが、今はプロの世界で活躍している。
中学生活を軟式野球で過ごした彼らのプロでの活躍は、現在中学の軟式野球部で活躍する選手たちの希望となるだろう。彼らに憧れ、さらなる努力を重ね、また中学軟式野球部出身の新たなプロ野球選手が誕生することに期待したい。
(文=編集部)
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