松坂大輔が3回無失点。メジャー流のゾーン内で小さく動かすスタイルで復活なるのか
松坂大輔
3月15日のオープン戦をもって全日程が終了。2年連続でパ・リーグを制した西武ライオンズが首位で終えることとなったが、15日のヤクルト戦で3番手で登板したのが松坂大輔(横浜出身)だった。
2点リードの6回からマウンドに上がり、8回まで投げて無失点。打者12人に対して48球投げて、被安打1、与四死球3、奪三振3の好投だった。
8日の広島戦で先発した際は同じ3イニングで打者15人に69球。ホームラン1本を含む被安打4に与四死球3、失点2と甘いボールを痛打される結果に終わった。しかし15日はカットボールを軸にストライクゾーンでボールを動かすだけではなく、カーブを使い緩急も駆使しながら要所を丁寧に投げてゴロアウトの山を築いた。
近年の野球界ではストレートに似た軌道からボールを動かす投球スタイルが増えてきた。メジャーでは早くから主流となり、国際試合では日本が苦しんできた。松坂は日本球界に復帰してから今のスタイルでいち早く取り入れて投げ込んできたように、国内でも多くの投手が小さく動く変化球を使うようになってきた。
どのポジションを任されるかはわからないが、古巣・西武での再ブレークをすべく、今年も目一杯右腕を振り抜く。その姿を通じてまだまだ学べることは必ずあるはずだ。
(記事=田中 裕毅)
関連記事
◆松坂大輔(埼玉西武)がブルペンピッチング!松坂の意識高い投球から学べるもの
◆松坂大輔も取り組むサードノックってどんな練習?
◆奪三振率8.6に3試合完封!平成の怪物・松坂大輔は選抜でもやっぱり凄かった!