2010年以来のドラ1野手・佐藤直樹(報徳学園出身)は活躍できるのか?過去5年のドラフト1位選手の成績を振り返る
指名あいさつ時の佐藤直樹選手
4年連続日本一へ着々と準備を進める福岡ソフトバンクホークス。11日は巨人とのオープン戦が行われ6対3で勝利したが、この試合に9番・ライトでフル出場したのがドラフト1ルーキーの佐藤直樹だ(報徳学園出身)。
JR西日本からプロ入りを果たした佐藤は、11日の試合で1打席目に桜井 俊貴(北須磨出身)からヒットを放つなど2打数1安打。2つの四球を選び盗塁も決めるなど、首脳陣へアピールした。ドラフト1位として期待される佐藤だが、ホークスのドラフト1位はこれまでどのような結果を残してきたのか。過去5年のドラフト1位の1軍での成績を見ていきたい。
2018年:甲斐野央(東洋大姫路出身)
65試合2勝5敗26ホールド8セーブ 防御率4.14
2016年:田中正義(創価出身)
11試合0勝1敗 防御率8.16
2015年:高橋純平(県立岐阜商出身)
46試合3勝2敗17ホールド 防御率3.17
2014年:松本裕樹(盛岡大付出身)
29試合4勝7敗 防御率4.29
2018年のドラフト1位・甲斐野は勝利の方程式としてルーキーイヤーは大車輪の活躍。侍ジャパンも経験して期待がかかる2年目の今シーズンだったが、現在は怪我の影響で出遅れている。万全な状態に整えて、1日でも早く復活するのを待つばかり。
また着実に力をつけてきたのが松本と高橋の2人。2014年の松本は2016年の1軍デビューをすると、毎年1軍の舞台を経験し実績を積んできた。そして2015年の高橋は2019年シーズンに45試合に登板と、活躍の兆しを見せた。今年も1軍での登板機会を掴み、ポジションを確立したいところ。
一方で田中は2018年に10試合投げたが、昨年はわずか1試合のみ。吉住は今だ1軍デビューを果たせずにいる。今年を飛躍のきっかけにしたい。
余談だが、ホークスが野手をドラフト1位指名をしたのは2010年以来の出来事。当時は山下斐紹(習志野出身)を指名したが、現在は楽天に移籍。昨年は66試合の出場にとどまり、スタメン奪取に至っていない。キャンプから1軍に食らいついてきた佐藤は、このまま1軍でシーズンをスタートすることができるのか。そして外野のレギュラーの座を掴めるのか、注目だ。
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