岡本和真、高橋光成が代表格となるか?2014年のU-18日本代表の投打の要の現在地
高校時代の岡本和真、高橋光成
新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となったプロ野球。開幕まで待ち遠しいが、今回は6年前の2014年のU-18日本代表をテーマにしていきたい。
第10回 BFA 18Uアジア選手権に参加した日本代表。アジアの頂点を目指して18人の精鋭を集めたが、その中で現在プロで活躍する投手であれば高橋光成(前橋育英出身)だろう。高橋は、2013年の夏の甲子園で2年生エースとして出場。全試合に登板して前橋育英を初出場で初優勝に導いたとして一躍全国区となり、世代のトップ選手となった。
2014年のU-18代表では2試合に登板するなど世界を相手に右腕を振り、ドラフト会議で西武に1位指名を受けてプロで6年間戦った高橋。5年間で24勝24敗、防御率4.25という成績を残している。オープンは3日の中日戦で先発して、5回を無失点で勝ち投手となっている。昨シーズンに初めて2桁勝利をおさめて勢い乗る高橋が、先発候補の一角として2020年を躍進の1年となるのか。
そして野手であれば、岡本和真(智辯学園出身)の活躍が目覚ましい。智辯学園時代には3年生の春夏甲子園に連続出場し、U-18代表では全試合に4番に座る。名実ともに世代トップのスラッガーとして巨人に入団。
プロ3年目までは2軍がメインだったが、4年目となる2018年に覚醒。全試合に出場して打率.309、33本塁打、100打点を記録。史上最年少で3割30本100打点の偉業を達成して一躍ブレークすると、昨シーズンも全試合にフル出場。
数字は落とすこととなったが、クライマックスシリーズではMVPを獲得することが出来た。オープン戦もここまで11試合に出場して32打数11安打、打率.344と好調ぶりを示す。巨人の主力選手として2020年シーズンの活躍が期待される。
今年から西武に入団した岸潤一郎(明徳義塾出身)や大卒2年目を迎える小島和哉(浦和学院出身)。さらに浅間大基(横浜出身)に香月 一也(大阪桐蔭出身)といった高橋、岡本と同じチームで戦ったメンバーがプロの世界で奮闘している。2人への対抗心を燃やし、同世代の中で切磋琢磨してさらなる成長を期待したい
(記事=田中 裕毅)
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