愛媛県に続き高知県も春季県大会中止に!厳しい状況続く「四国の2020春」
最速148キロ右腕・森木 大智(高知)
3月7日(土)高知県高等学校野球連盟は非公開による常任理事会を開き、同日に組み合わせ抽選会、3月20日(金・祝)に開幕予定だった「第73回春季四国地区高等学校野球大会高知県予選」の73回目にして史上初となる大会開催中止を決定。2020年の四国内における高校野球春季県大会の中止は前日に決定が下された愛媛県に続く2県目となる。
常任委員会後、同連盟・田頭 克文会長は「国の動きや高知県の対応、各校が現在休校措置にある状況に加え、新型コロナウイルスの感染者が県内で拡大していること。そして四国大会が昨日中止になったことにより中止を決めた」と3月6日(金)現在、感染者8人(うち1名は岡山県在住で帰省先の高知県で感染)となった新型コロナウイルス感染拡大の現状も踏まえ、無念の決断に至った理由を説明した。
この決定を踏まえ、秋の県大会王者・四国大会ベスト4の高知中央・重兼 知之監督は
「まずは目標を再確認して、各自のスキルを上げて高知県高校体育大会に臨みたい」とコメント。
昨秋県大会準優勝・四国大会ベスト4(四国地区センバツ補欠校1位)・岡豊の中川 明彦監督は高知県高等学校野球連盟監督会会長も兼務する責任も踏まえ
「今の高知県における新型コロナウイルス感染状況を踏まえれば開催は厳しいと思っていた。選手たちとは毎日コンタクトを取っているが『まずは通常の生活に戻れることに希望を持とう』と声をかけています」と休校措置明けとなる3月20日から練習ができることを祈念している。
なお、通常は秋季県大会と四国大会・春季県大会と四国大会・高知県高等学校体育大会野球の部の5大会合算(センバツ出場校は春に5ポイント加算)ポイントで順位を決める「第102回全国高等学校野球選手権高知大会」シード4校については、田頭会長が秋と今年は5月23日(金)~25日(月)に行われる「令和2年度(2020年度)高知県高等学校体育大会」の計3大会の合算ポイントで決することを明言。
秋を終えた時点でのポイント順位は7ポイントで明徳義塾と高知中央が並び、6ポイント岡豊、3ポイントで高知商が続く展開。
「春に力試しができなかったので、県総体で複数投手を作ることを試したい。まずはこれ以上感染が広がらず収束することを祈りたい」(濵口 佳久監督)最速148キロ右腕・森木 大智(1年)らに次ぐ有望投手育成を期す高知など現状におけるポイント順位5位以下にとっては、4月の県総体予選・5月の本戦でまずは夏への勝負と試金石をかけることになる。
記事=寺下 友徳
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