プロ入り後、初の甲子園のマウンドに立った吉田輝星(金足農出身)の投球から見えた新境地
吉田輝星(金足農業)※写真は共同通信
3月6日、北海道日本ハムの吉田輝星(金足農出身)は、プロ入り初の甲子園のマウンドに立った。阪神打線相手に2回無失点の力投を見せた。
自分の評価をあげ、進路もプロに切り替えた甲子園のマウンドで吉田は新たなスタイルが見えた。それは決め球として変化球の精度が上がったこと。高校時代の吉田はピンチを背負えば、ストレートでねじ伏せる投球スタイルだったが、それではプロでは通用しない。
昨年1年はプロのレベルの高さに苦しんだが、2年目は制球に苦しみながら粘り強さが出てきた。その証拠にカーブがうまく抜けており、130キロ前後のスライダーが打者の手元で急激に曲がり、空振りを奪えるレベルになった。
まだ気温が低いということもあり、140キロ中盤だが、さらにスピードアップすることだろう。
吉田のストレートは一定以上のキレはあるが、それが絶対的な武器になるにはまだ上積みが必要であり、プロ野球の打撃レベルが著しく上がっている中、更に総合力を鍛える必要がある。こういう一軍レベルで登板を重ねることで、自身の引き出しを広げていきたい。
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