開幕スタメン、タイトル奪取へ。8年目・北條史也（光星学院出身）は高校時代を彷彿とさせるバッティングで存在感を示せるか
北條史也
吉田輝星が甲子園に凱旋登板したことで話題となった、6日の阪神タイガースと日本ハムのオープン戦。この試合でタイムリーを放ってアピールしたのが、プロ8年目となった北條史也（光星学院出身）。5回の一死一、三塁で日本ハム2番手でルーキーの鈴木健矢のインコースの真っすぐを、上手く捌いてレフトに運んで見せた。
光星学院（現・八戸学院光星）時代と比較すると光星学院時代は踏み出す左足とバットを寄せる動作で体をツイストしていたが、6日のタイムリーではそれがなくなり、体のひねりが小さくなった。上半身で大きな反動を付けずに力強くバットを振り抜けるようになった北條。プロ世界で確実に力を付けつつ、対応力を磨いてきたのがわかった。
ただ7年間で積みかねてきたヒットは271安打と、通算で打率.266、14本塁打、93打点という結果を残している北條。高校時代は強打で知られる光星学院でプレー。2年生ながら5番・ショートとして2011年の夏の甲子園準優勝。最高学年では田村龍弘と打線を牽引して、春夏連続で甲子園へ。
春の選抜では大阪桐蔭の前に準優勝。そして夏の甲子園で、大会通算4本塁打をマークする大活躍を見せて決勝進出。大阪桐蔭と史上初となる春夏同一カードの決勝を迎えるが、4打数無安打。藤浪晋太郎の前に2三振を喫して三度準優勝に終わるも、ドラフトでは2位指名で阪神へ入団。2年目までは2軍で生活だったが、3年目に初めて1軍を経験することが出来た。
それからは毎年1軍出場を果たすも、タイトル獲得には至っていない。糸原健斗に木浪聖也ら台頭し始め、淡々とスタメンの座を狙っている。厳しいレースを勝ち抜いて、開幕1軍を掴めるのか。8年目の北條にも注目したい。
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