ホークス屈指の速球派左腕・古谷優人(江陵出身)は一軍で生き残ることはできるか?
種市 篤暉(千葉ロッテ)
福岡ソフトバンクの速球派左腕・古谷優人(江陵出身)は、阪神とのオープン戦で2回1失点の力投を見せた。
オフシーズンの主役という言葉は、FA宣言した大物選手に送られる言葉だと思うが、古谷はプレー面で大きな印象を与えた選手だった。それは11月下旬から12月中旬にかけて行われたアジアウインターリーグ。NPB紅組で出場した古谷は温暖な台湾とはいえ、150キロ中盤を連発。オフシーズンで投げ込むボールではなかった。プロ野球選手、肩を休める時期はどうしてもある。一心不乱に150キロ台のボールを投げ込む古谷の表情からは「開幕一軍」を勝ち取りたい思いが見えていた。
その後、キャンプの打撃練習でも150キロ級の速球を披露し、首脳陣から高く評価される古谷。あとは実戦で結果を残すだけだった。
29日の阪神戦で登板した古谷は2回1失点の力投だった。ストレートの球威は抜群。常時150キロ前後のストレートは思わず振り遅れてしまうものがある。ただ、変化球が思うように決まらず、余裕を持った投球ができていないように感じた。あの150キロ台のストレートを見れば、今後もチャンスは与えられるだろう。今のままでは一軍のオープン戦で苦しむことは想像できる。
古谷の次回登板は正念場だろう。ここで進化した投球を期待したい。
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