3年目・安田尚憲(千葉ロッテ)は1軍レベルの投手を見極めれるか?同級生・村上宗隆もぶつかった壁を乗り越えていく
安田尚憲
期待を寄せられる3年目の若き大砲候補が4打点と大暴れだ。
千葉ロッテの3年目・安田尚憲(履正社出身)が、27日のオリックス戦で8番・ファーストでスタメン出場すると、Wエースの1人、山本由伸から二塁打を放つなど、3安打4打点と大活躍。先日の横浜DeNA戦に続いて首脳陣へアピールした。
ドラフト1位で入団した期待のスラッガーの連日の活躍に今年こそ覚醒をするのか、期待がかかる。そこで今回は安田の2年間の成績を簡単にまとめて振り返りたい。
1軍
2018年:17試合60打席53打数8安打 打率.151 1本塁打 7打点 四球7 三振20
2019年:出場なし
2軍
2018年:106試合432打席398打数108安打 打率.271 12本塁打 67打点 四球30 三振104
2019年:122試合529打席449打数116安打 打率.258 19本塁打 82打点 四球73 三振109
ルーキーイヤーに1軍に17試合出場しただけで、昨年は1軍に出場することが出来なかった安田。しかし、昨シーズンは2軍で本塁打、打点だけではなく出場数や打席数などあらゆる部門でトップの数字をマークした。その中で注目したいのが四球数だ。
ルーキーイヤーは432打席に立ち30個だった安田だが、昨シーズンは529打席で73個と倍以上の四球をもぎ取り、リーグ最多を記録した。同学年の村上宗隆(九州学院出身)は昨シーズン大ブレークしたが、その村上も実はルーキーイヤーに427打席と安田とほぼ同じ打席数を経験して58個の四球をマーク。結果として安田を上回る数字で、2018年のイースタンリーグで最多の四球を選んだ。
そして昨シーズンは1軍で184三振を喫しながらも、36本塁打をマークして新人王となっている。やはりそれだけ2軍と1軍では投手のレベルが違うことが想像できる。それを踏まえれば、先日の横浜DeNA戦で安田は3三振を喫していたが、1軍活躍への1つの試練だと考えられる。
2年間のファームで鍛え上げた選球眼が1軍レベルに到達すれば、大ブレークも視野に入るのではないだろうか。
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