高卒野手で結果を残したのは?ヤクルトは山田、村上ら2005年以降入団の高卒野手4人が二けた本塁打を記録
2019年大ブレークを果たした村上宗隆(九州学院出身) 写真:共同通信
2月1日に始まった春季キャンプを見ていると、今年は石川昂弥(東邦高校→中日)や井上広大(履正社高→阪神)といった高卒新人パワーヒッターの話題がよく目につく。
1年目からいきなり一軍で活躍するのは難しいかもしれないが、数年後に本塁打を量産できるような主軸を張ってほしい。というのが、首脳陣とファン共通の思いだろう。
さて、そんな高卒の大砲候補だが、どれくらいの選手が一軍で結果を残しているのだろうか。2005年から2019年までに指名された高卒野手の成績を各球団ごとに振り返ってみたい。今回はヤクルトである。
ヤクルトは本拠地が本塁打の出やすい[stadium]神宮球場[/stadium]ということもあり、高卒のパワーヒッターが一軍で結果を残している。昨シーズン大ブレイクを果たした村上宗隆に、いまや日本を代表する選手となった山田哲人が代表的な選手と言えるだろう。その他で2桁本塁打を放っている選手は、川端慎吾、廣岡大志と2人いる。
とくに廣岡は昨シーズン終盤に本塁打を量産した。8月以降に34試合で8本塁打を記録しコツを掴んだ感もある。今シーズンはツボにハマったときの長打力は目を見張るものがあり、今年も遊撃や三塁のポジションでのレギュラー候補として奮闘中だ。
このような長打力がある一方で低迷するとまるっきり打てなくなる時期もある。昨シーズンは開幕からセ・リーグ野手としてはワーストタイとなる41打席連続無安打と苦しんだ。レギュラーとして活躍するには、もう少し安定した成績がほしいところだ。
2005年以降に指名した16人の高校生野手のうち、25%にあたる4人が2桁本塁打経験者ということだ。今回は入団年の関係で名前が挙がらなかったが、畠山和洋(現・コーチ)や雄平も2桁本塁打を記録している。
もちろん、まだ現役の選手も数多くおり、ここからさらに増えることも十分にありえるだろう。
本塁打の出やすい神宮球場を本拠地としていることもある。山田、村上に次ぐスラッガーが誕生することを期待したい。
【ヤクルトの高卒野手】
※2005年ドラフト指名以降(育成をのぞく)
※☆は2020年シーズンNPB/MLB現役
※★は2桁本塁打経験者
川端慎吾(市和歌山/内野手/2005年高校生3巡)☆★
水野祐希(東邦/捕手/2005年高校生4巡)
上田剛史(関西/外野手/2006年高校生3巡)☆
中村悠平(福井商/捕手/2008年3位)☆
山田哲人(履正社/内野手/2010年1位)☆★
西田明央(北照/捕手/2010年3位)☆
又野知弥(北照/外野手/2010年4位)
川上竜平(光星学院/外野手/2011年1位)
山川晃司(福岡工大城東/捕手/2014年3位)
廣岡大志(智弁学園/内野手/2015年2位)☆★
渡邉大樹(専大松戸/内野手/2015年6位)☆
古賀優大(明徳義塾/捕手/2016年5位)☆
村上宗隆(九州学院/捕手/2017年1位)☆★
濱田太貴(明豊/外野手/2018年4位)☆
長岡秀樹(八千代松陰/内野手/2019年5位)☆
武岡龍世(八戸学院光星/内野手/2019年6位)☆
(記事:勝田聡)
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