トミー・ジョン手術からを乗り越えた津留崎大成(楽天イーグルス)。勝利の方程式の一角に食い込めるか?
慶応義塾大時代の津留崎大成(楽天イーグルス)
横浜DeNAベイスターズの東克樹がトミー・ジョン手術を受けて、来季の復活を目指すことが報じられた。まだ今年25歳となる若手左腕の来年の巻き返しを心待ちにしたいが、今年のルーキーの中で同じくトミー・ジョン手術を受けて、復活を果たしているのが楽天イーグルスのドラフト3位・津留崎大成だ。
津留崎は佐倉シニアから慶應義塾高へ進学。最終学年になるとエースとしてチームを牽引したが、最後の夏は右ひじの影響で登板ができず。引退後にトミー・ジョン手術を受けて慶応義塾大での1年目はリーグ戦への登板は叶わなかった。
しかし、2年生に進級すると登板機会を徐々につかみ出し、2年生の秋には初勝利。大学ラストイヤーの昨年は秋のリーグ戦制覇、神宮大会優勝にも大きく貢献した。
そして19日のヤクルトとの試合では7回から登板して三者凡退に斬って取るを完璧な投球を見せた津留崎。セットポジションから一度両腕を下ろし、小さなテイクバックから鋭く振り下ろして角度を付けた力のあるストレートは150キロを超える。
さらにカットボールなどの手元で変化する高速変化球で打ち損じを誘う。打者にとっては非常に厄介な投手である。
楽天には高梨 雄平、森原 康平というチームを代表する中継ぎ陣の中に割って入ることが出来るのか。また高校野球界では球数制限が設けられるが、肘の怪我に悩まされる選手がゼロにするのは簡単ではない。そういった選手たちの希望に津留崎はなれるのか。ルーキーの活躍を今後も注目し続けたい。
(記事=田中 裕毅)
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