一軍を目指して!ヤングジャイアンツが実践する中継プレーの「キホン」
中継プレーの練習に打ち込む松井義弥(巨人)
4年ぶりにセ・リーグを制した読売ジャイアンツ。7日、宮崎市内はあいにくの雨に見舞われて、サンマリンスタジアムでの練習を中止。近くの木の花ドームなど室内練習場に場所を移し、午前中は木の花ドームで2軍の選手たちが練習。サインプレーなどを守備を中心に練習を行い、己を磨き続けた。そこでふと目に留まったのが中継プレーの練習だ。
シートノックや、フリーバッティングなどに比べてあまり時間を使って練習することのない中継プレー。しかし長打を許し、ランナーの余計な進塁、失点を防ぐためには大事なプレーで、いかに素早く正確にボールを繋げるかがカギを握る。ではどうすれば素早く繋ぐことが出来るのか、そのヒントがジャイアンツの練習から見つかった。
ルーキーの菊田拡和や松井義弥らサードの選手たちが来た際に練習を見ていると、コーチから指示を受けていたのは足の運び方。ボールをキャッチすると同時くらいに投げたい方向へ重心を足に乗せる。その後、ステップを入れることで、ボールをキャッチしてからの時間のロスを減らす。
そうすることでスムーズに捕球から送球までの動きを行い、中継プレーを成立させようとしていた。ただ、タイミングを間違えれば体が突っ込む形となる。そのため、選手たちは並んで待っている時も動き方を入念に確認している様子が見受けられた。
多くのアマチュア選手がプロの世界に入ると、パワーとスピードの違いに圧倒されることが多い。身体能力そのもののパワーとスピードはもちろんだが、そういった細部にわたるところまでこだわる。目には見えにくい小さな工夫ではあるが、ここが一流の技術なのだと実感させられた。
(記事=編集部)