明徳義塾、徳勝龍にあやかり「幕尻からの逆襲へ」
秋季四国大会を優勝した明徳義塾
2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本スポーツ界にとって「一生に一度」的メモリアルイヤー。その舞台へ。ないしはそこに直接・間接的にかかわる場所を目指し、1ヶ月少しが経過した時点で早くも各大会で多くの「日本一」が生まれています。
実はそんな「日本一」の中に、3月19日(木)から13日間の日程で兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる「第92回全国高等学校野球大会」に四国地区代表として出場する明徳義塾(高知・2年ぶり19回目)が絡む出来事もあったのです。今回はそのエピソードを紹介します。
先の大相撲初場所で返り入幕・幕尻から初優勝を成し遂げる快挙を演じた徳勝龍 誠(木瀬部屋)は実は近畿大の前は明徳義塾で3年間相撲部。「青木(徳勝龍の本名)の同期は栃煌山(雄一郎・元関脇・現在前頭・春日野部屋)が強かったので目立たなかったけどな、でも近畿大にはいってからは高知大会で優勝もしとったよ」とスポーツ局局長(教頭職相当)の顔も持つ馬淵 史郎監督も彼の活躍を喜んでいる1人です。
また「彼が高校生だったころは僕も教員になったばかりで、当時の相撲部監督だった浜村 敏之先生(2018年逝去)からも食事に誘って頂いて、その時に青木もいました」と話す佐藤 洋部長からはこんなエピソードも。「青木は高校時代やんちゃな部分もあって、学校でも面白いことを言っていた。だから、あの優勝インタビューは素の姿です(笑)」
ちなみにセンバツの時期は大阪場所とも重なるため「明徳義塾出身力士が宿泊先へ激励に訪れることが日常風景になっている」(佐藤部長)とのこと。「縁起がいい」と指揮官も話す運と、打撃練習では竹バットでライトスタンドに叩き込む豪打で代打の切り札となりそうな寺尾 虎太朗(2年・一塁手・171センチ88キロ・右投左打・明徳義塾中出身)をはじめとする控え選手たちによる「幕尻パワー」で、明徳義塾は下馬評をひっくり返す最高優勝を目指します。
(文=寺下友徳)
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