News

2020年は巨人軍の不動の4番へ 岡本和真がスターダムにのし上がった選抜甲子園大会を回顧

2020.02.03

2020年は巨人軍の不動の4番へ 岡本和真がスターダムにのし上がった選抜甲子園大会を回顧 | 高校野球ドットコム
智辯学園時代の岡本和真(巨人)

 2019年のシーズンは、2年連続で全試合出場を果たし、打率.265、31本塁打をマークした岡本和真。クライマックスシリーズではMVPに輝き、6年目を迎える2020年シーズンはチームを悲願の日本一へ導く活躍が期待される。

 今回はそんな岡本の高校時代を振り返っていく。
 高校通算57本塁打(最終的に73本)を放つ長距離砲として、第86回選抜高等学校野球大会を迎えた岡本。高校生とは思えないスイングの強さと、ボールの巻き込みの上手さから完成形は江藤智の声もあり、周囲の期待は高まる一方であった。
 そんな中で甲子園の舞台に立った岡本は、まさにスター誕生を思わせる活躍を見せる。

 1回戦の三重戦に3番・サードとして先発出場した岡本は初回、二死ランナー無しの場面でフルカウントからの真ん中高めのストレートを捕える。打球はバックスクリーンに飛び込む先制ホームランとなり、全球ストレートで勝負を挑んできた三重バッテリーを見事に打ち砕いた。

 さらに第3打席、2ボールからの高めに抜けた半速球を今度はレフトスタンドに叩き込む。
 前評判に違わぬ豪快な本塁打で、世代トップの評価を不動のものにした。

 だが、そんな岡本に2回戦では壁が立ちはだかる。
 佐野日大のエースとして、大会No.1投手の評判を得ていた田嶋大樹だ。140キロを超える直球が武器の田嶋に対し、岡本は第2、第3打席で連続三振を喫するなど、4打数1安打とほとんど仕事をさせてもらえない。
 9回からはリリーフのマウンドにも上がり奮投を見せるが、延長10回裏に二死満塁からサヨナラタイムリーヒットを許し負け投手に。4対5で敗れて選抜甲子園の舞台を去った。

 大会から約6年が経ち、岡本は今や球界を代表する大砲に成長した。未来の巨人軍を引っ張る存在として、今シーズンはどんな活躍を見せるか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗

関連記事
選抜に出場する32校の顔ぶれ
◆NPBに残る甲子園優勝投手は誰?⇒NPBに在籍している甲子園優勝投手は19名
◆選抜優勝校の秋の成績は?⇒東邦、大阪桐蔭、智辯学園ら過去5年の選抜優勝校の秋の成績

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.27

青森山田がミラクルサヨナラ劇で初8強、広陵・髙尾が力尽きる

2024.03.27

【福岡】飯塚、鞍手、北筑などがベスト16入り<春季大会の結果>

2024.03.27

【神奈川】慶應義塾、横浜、星槎国際湘南、東海大相模などが勝利<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.27

中央学院が2戦連続2ケタ安打でセンバツ初8強、宇治山田商の反撃届かず

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.22

報徳学園が延長10回タイブレークで逆転サヨナラ勝ち、愛工大名電・伊東の粘投も報われず

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】