改めすごい大阪桐蔭、そして近畿地区強豪校の輩出数 センバツ出場校出身の現役NPBプレーヤー
2018年のドラフト1位でこれからの成長に期待がかかる根尾昂(中日)
1月24日に今春のセンバツに出場する32校が発表された。その32校を地区ごとにわけ、各校のOBにどれだけの現役NPBプレーヤーがいるのかを確認していきたい。今回は近畿地区だ。
近畿地区からは6校が今大会に出場する。その内訳を見ると、秋季近畿大会のベスト4から4校、ベスト8から2校と順当な結果となっている。
近畿大会を制したのは天理(奈良3位)だった。「不惑の大砲」こと門田博光(南海他)の母校として有名だ。現役NPBプレーヤーは西浦直亨(ヤクルト)、中村奨吾(ロッテ)、太田椋(オリックス)の3人。中村と太田はドラフト1位、西浦も2位といずれも上位でプロ入りを果たしている。
準優勝は大阪桐蔭(大阪1位)だった。言わずとしれた名門校であり、現役NPBプレーヤーは多くいる。ベテランでは岩田稔(阪神)や中村剛也(西武)、その他には中田翔(日本ハム)、森友哉(西武)らが主力としてチームを引っ張っている。2018年のドラフト会議で指名された根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)らも注目度は高い。
ベスト4に残ったのは履正社(大阪2位)と智弁学園(奈良1位)の2校。履正社は山田哲人(ヤクルト)とT-岡田(オリックス)の長距離砲を輩出している。その他には、坂本誠志郎(阪神)や中山翔太(ヤクルト)らが同校のOBだ。昨秋のドラフト会議では井上広大が阪神に2位で指名されている。
智弁学園のOBは岡本和真(巨人)と廣岡大志(ヤクルト)の2人。岡本はスラッガーとして4年目に開花し、2年連続30本塁打を記録するなど主力打者となった。一方の廣岡は4年目となる昨シーズン初めて2ケタ本塁打をマークしており、今年はレギュラー獲りを目指す。
ベスト8から選出されたのは智弁和歌山(和歌山1位)と明石商(兵庫2位)である。智弁和歌山は西川遥輝(日本ハム)と岡田俊哉(中日)の2人が、主力としてそれぞれのチームで活躍している。昨秋のドラフト会議では黒川史陽(楽天)と東妻純平(DeNA)が指名された。東妻純平の兄・東妻勇輔(ロッテ)は中継ぎとしてロッテでプレー中。交流戦などでの兄弟対決に注目したい。
近年、躍進目覚ましい明石商は2018年ドラフト1位で西武から指名された松本航(西武)が、初のドラフト指名選手だ。昨秋は水上桂が楽天から指名され2年連続でNPBへ選手を輩出したことになる。
[page_break:近畿地区の現役NPBプレーヤー一覧]近畿地区の現役NPBプレーヤー一覧
今やヤクルトの顔となった山田哲人(ヤクルト)
・天理(奈良/5年ぶり24回目)
西浦直亨(ヤクルト)
中村奨吾(ロッテ)
太田椋(オリックス)
大阪桐蔭(大阪/2年ぶり11回目)
中村剛也(西武)
岩田稔(阪神)
平田良介(中日)
中田翔(日本ハム)
浅村栄斗(楽天)
藤浪晋太郎(阪神)
森友哉(西武)
岡田雅利(西武)
香月一也(ロッテ)
高山優希(日本ハム)※育成契約
澤田圭佑(オリックス)
山足達也(オリックス)
中村和希(楽天)※育成契約
根尾昂(中日)
藤原恭大(ロッテ)
横川凱(巨人)
柿木蓮(日本ハム)
正隨優弥(広島)
福田光輝(ロッテ)
中田惟斗(オリックス)※育成契約
・履正社(大阪/2年連続9回目)
T-岡田(オリックス)
山田哲人(ヤクルト)
坂本誠志郎(阪神)
寺島成輝(ヤクルト)
安田尚憲(ロッテ)
宮本丈(ヤクルト)
中山翔太(ヤクルト)
井上広大(阪神)
・智弁学園(奈良/2年ぶり13回目)
岡本和真(巨人)
廣岡大志(ヤクルト)
岡﨑 太一(阪神)
・智弁和歌山(和歌山/3年連続14回目)
岡田俊哉(中日)
西川遥輝(日本ハム)
東妻勇輔(ロッテ)
林晃汰(広島)
黒川史陽(楽天)
東妻純平(DeNA)
・明石商(兵庫/2年連続3回目)
松本航(西武)
水上桂(楽天)
(文=勝田 聡)
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