一塁で期待のかかる北村拓己は星稜高校出身、野手のOBは誰がいる?
高校時代はショートとして活躍していた北村拓己
セ・リーグ2連覇を目指す巨人の原辰徳監督が、今シーズンへ向けた構想の一部を打ち明けた。報道によると捕手、一塁、二塁は競争だという。「OPSは褒められるものじゃない」と数値の改善を求めるコメントを残している。とくに一塁ではベテランの中島宏之、イースタン・リーグの首位打者・山下航汰、そして北村拓己と具体的な名前も挙げており、競争を促している。
名前を挙げられた北村は昨シーズン、一軍では5試合の出場でノーヒットだった。OPSは.286となっており、原監督が言う通り褒められたものではなかった。しかし二軍では、112試合の出場で打率.290(369打数107安打)、OPS.843と決して悪い数字ではない。大卒3年目の今シーズンこそは、そろそろ一軍に定着したいところだろう。
そんな北村は星稜高校出身だ。同校の野手のOBでは、やはり松井秀喜(元・巨人ほか)が別格の存在だ。しかし、その他にも実績を残した野手は少なくない。南海(ダイエー)で俊足巧打の内野手としてプレーした湯上谷宏(登録名:湯上谷竑志)や中日、広島で活躍した音重鎮もそうだ。
ダイエー(ソフトバンク)、オリックスでプレーし通算1380安打を放った村松有人は松井の2学年上の先輩にあたる。1990年夏の甲子園では村松が背番号「8」、松井が背番号「5」でともにメンバー入りをはたしていた。
現役選手では楽天の島内宏明が活躍中。島内は明治大を経て、2011年ドラフト6位で楽天へと入団する。下位指名での入団ながら5年目からレギュラーに定着すると、いまやチームに欠かせない存在となった。
その他の現役選手は高木京介(巨人)、岩下大輝(ロッテ)と投手のふたり。そして新人の奥川恭伸(ヤクルト)と山瀬慎之介(巨人)である。
北村は原監督の期待に応え、レギュラー争いを勝ち抜くことだできるだろうか。春季キャンプでのアピールに期待したい。
【星稜高校OB】
※野手
※ドラフト制以降
※チーム名はドラフト時
北安博(大洋/1980年4位)
湯上谷宏(南海/1984年2位)
音重鎮(中日/1987年5位)
鈴木望(巨人/1989年5位)
村松有人(ダイエー/1990年6位)
松井秀喜(巨人/1992年1位)
辻武史(ダイエー/1997年5位)
北野良栄(ダイエー/2001年5巡)
島内宏明(楽天2011年6位)※2020年NPB所属
森山恵佑(日本ハム/2016年4位)
北村拓己(巨人/2017年4位)※2020年NPB所属
山瀬慎之介(巨人/2019年5位)※2020年NPB所属
(取材=勝田 聡)
関連記事
◆球界NO.1捕手を目指す、山瀬慎之助の技術に迫る⇒奥川恭伸と歩み、ともに成長を続けた捕手人生。これからも確かな実力をつけて球界を代表する捕手へ
◆期待のルーキー・奥川恭伸の思考に迫る⇒なぜ超一流投手になったのか?それは高い次元を求めたマイナス思考にあった
◆北村拓己のライバル・山下航汰の打撃に迫る⇒通算75本塁打の礎を作った中学時代と高校1年時の打撃改造