奥川恭伸はどうなる? ヤクルト高卒投手たちの1年目

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2020.01.18

奥川恭伸(星稜)

 1月も半ばを過ぎた。2月1日に始まる春季キャンプが目前に迫っている。選手たちは全国各地で自主トレを行っているが、なかでも注目を浴びるのが、昨年のドラフト会議で指名されたルーキーだ。

 注目される存在のひとりであるヤクルトのドラフト1位・奥川 恭伸は、右肘の炎症の影響で、春季キャンプは宮崎県の西都で行われる二軍スタートが確実となった。

 ここまで奥川は新人合同自主トレの中でブルペンにこそ入っていないが、キャッチボールは行っていた。しかし、これで当面はノースロー調整となり、ボールを使わないトレーニングが中心となる。

 この状況に対し奥川自身は、「(プロで)長くやりたいので1年目は土台作り」と語っており、焦りはない。じっくりと体をつくって来たるべき時を待つことになりそうだ。

 この影響もあり奥川の一軍デビューはしばらくお預けとなりそうだが、近年のヤクルトにおける高卒投手たちは、1年目から一軍で登板機会を与えられているのだろうか。2010年代以降のドラフト会議で指名された、高卒投手たちの1年目を振り返ってみたい。

 2010年から2018年のドラフト会議で、ヤクルトは9名の高卒投手を指名してきた。そのなかで1年目から一軍での登板機会を得たのは、寺島 成輝梅野 雄吾のふたりだけ。ふたりとも一軍で白星を挙げるにはいたらず、どちらかというと苦しい投球内容だった。

 二軍ではどうだったのだろうか。各投手の二軍の登板実績を見ると、1年目から10試合以上に登板しているのは市川 悠太鈴木 裕太、そして寺島と梅野の4人だけしかいない。理由は様々だが、ほとんどの選手は1年目に一軍・二軍とも登板機会は少なかったのである。

 とはいえ、奥川に関しては、今までの高卒投手とは違う特別のプログラムを用意することも示唆されていた。今回のノースロー調整でいったんは白紙になるが、今後どのようなプランとなるかは、ファンにとっても気になるところだろう。

 はたして奥川はどのようなプランで、1年目を過ごすことになるのだろうか。その育成方法に注目が集まる。

【ヤクルトにおける高卒投手の1年目成績】
※2010年ドラフト以降
<2019年>
1位:奥川 恭伸星稜高)

<2018年>
3位:市川 悠太明徳義塾高)
[一軍]登板なし
[二軍]18試合/1勝0敗/19.1回/奪三振22/与四球13/防御率2.79
6位:鈴木 裕太日本文理高)
[一軍]登板なし
[二軍]19試合/0勝2敗/19.1回/奪三振11/与四球19/防御率8.38

<2017年>
5位:金久保 優斗東海大市原望洋高)
[一軍]登板なし
[二軍]1試合/0勝0敗/1回/奪三振1/与四球1/防御率0.00

<2016年>
1位:寺島 成輝履正社高)
[一軍]1試合/0勝0敗/3回/奪三振3/与四球3/防御率15.00
[二軍]6試合/0勝1敗/19回/奪三振19/与四球9/防御率2.37
3位:梅野 雄吾九産大九産高)
[一軍]2試合/0勝1敗/8回/奪三振8/与四球9/防御率6.75
[二軍]15試合/1勝3敗/65回/奪三振49/与四球34/防御率3.32

<2015年>
3位:高橋 奎二龍谷大平安高)
[一軍]登板なし
[二軍]1試合/0勝0敗/3回/奪三振3/与四球0/防御率0.00
4位:日隈 ジュリアス高知中央高)
[一軍]登板なし
[二軍]1試合/0勝0敗/1回/奪三振0/与四球0/防御率18.00

<2014年>
指名なし

<2013年>
5位:児山 祐斗関西高)
[一軍]登板なし
[二軍]6試合/0勝1敗/10回/奪三振13/与四球3/防御率1.80

<2012年>
3位:田川 賢吾高知中央高)
[一軍]登板なし
[二軍]3試合/0勝1敗/6回/奪三振2/与四球3/防御率9.00

<2011年>
指名なし

<2010年>
指名なし

(記事=勝田 聡)

関連記事
◆奥川恭伸のインタビューを読む⇒なぜ奥川恭伸は超一流投手になったのか?それは高い次元を求めたマイナス思考にあった
◆市川悠太投手のインタビューを読む⇒挫折と学習繰り返し「プロで長くできる」右のスリークォーターへ
◆寺島成輝投手のインタビューを読む⇒大事な試合ほど冴え渡る集中力

【関連記事】
【動画】明徳義塾、高知高校撃破!隠れた強豪校・高知中央に密着! 【ニュース - 高校野球関連】
井上、遠藤など昨年の阪神ドラフト指名の高校生5人がはつらつとした活躍! 【ニュース - 高校野球関連】
第1014回 各選手の思考力の高さが結果として現れる 星稜高校(石川)【後編】【野球部訪問】
第1013回 代が変わっても強さを維持する星稜のチームマネジメントに迫る!【前編】【野球部訪問】
第73回 「いろいろな人の夢を背負って」頑張ってほしい 恩師が語る・森 唯斗(福岡ソフトバンクホークス)【後編】【恩師が語るヒーローの高校時代】
第6回 昭和の時代に北関東で躍進した工業校 前橋工(群馬)、宇都宮工(栃木)【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第1108回 蘇ったスター・岸潤一郎(徳島-西武)が振り返る独立リーグ時代。「心の底からNPBに行きたい気持ちでやったのは初めて」  【2020年インタビュー】
第5回 山陽道でそれぞれの時代を形成してきた岡山東商、広島商、宇部商【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第1105回 進学志望から一転。明石商の名捕手・水上桂(東北楽天)の野球人生を変えた日本代表の経験【後編】 【2020年インタビュー】
第1105回 明石商を二季連続甲子園ベスト4に導いた水上桂が名捕手になるまで【前編】 【2020年インタビュー】
兵庫県選抜vs関西国際大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
大手前高松vs星稜【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
慶應義塾大vs関西大【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会 大学の部】
関西大vs金沢学院大【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会 大学の部】
中京大中京vs明徳義塾【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会】
第1079回 赤坂諒(上野学園) 理想は勝てる投手。次なるステージで再び革命を起こす【後編】 【2019年インタビュー】
第1072回 激戦区・大阪府予選がターニングポイントに 甲子園決勝では緊張より楽しかった 岩崎峻典(履正社)【後編】 【2019年インタビュー】
市川 悠太(明徳義塾) 【選手名鑑】
梅野 雄吾(九産大九産) 【選手名鑑】
奥川 恭伸(星稜) 【選手名鑑】
金久保 優斗(東海大市原望洋) 【選手名鑑】
児山 祐斗(関西) 【選手名鑑】
鈴木 裕太(日本文理) 【選手名鑑】
鈴木 裕太(東亜学園) 【選手名鑑】
高橋 奎二(龍谷大平安) 【選手名鑑】
田川 賢吾(高知中央) 【選手名鑑】
寺島 成輝(履正社) 【選手名鑑】
日隈 ジュリアス(高知中央) 【選手名鑑】
関西学院 【高校別データ】
関西 【高校別データ】
関大一 【高校別データ】
関大北陽 【高校別データ】
九産大九産 【高校別データ】
高知中央 【高校別データ】
星稜 【高校別データ】
東海大市原望洋 【高校別データ】
日本文理大附 【高校別データ】
日本文理 【高校別データ】
明徳義塾 【高校別データ】
履正社 【高校別データ】
龍谷大平安 【高校別データ】

コメントを投稿する

前の記事:
ロッテ佐々木朗希は唐川侑己以来12年ぶりの「高卒ドラ1投手」
次の記事:
甲子園優勝投手、独立の星、剛速球右腕など!埼玉西武のシート打撃で登板した投手はバラエティ多彩!
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る