高卒社会人投手のドラ1・河野竜生は1年目から結果を残せるか?
河野竜生
2月1日のキャンプインまであと2週間ほどに迫った。11月のドラフト会議で指名を受けた新人たちも各球団ごとに合同自主トレを行い、汗を流している。
そんななか、1月15日には日本ハムのドラフト1位・河野竜生がブルペンに入った。高卒社会人の即戦力候補での入団となっているが、近年の高卒社会人投手におけるドラフト1位の投手は、どのような成績を残しているのだろうか。
近年、高卒社会人としてドラフト1位でプロ入りした投手では、山岡泰輔(オリックス)が結果を残している。2016年ドラフト1位で入団した山岡は、1年目から先発ローテーションを任された。8勝11敗と負け越したものの、規定投球回に到達している。2年目も7勝12敗と5つの借金があったが、規定投球回はクリア。この2年で連続しての規定到達はチームで唯一でもあった。
3年目となった昨シーズン最高勝率のタイトルを獲得するなど、金子弌大(日本ハム)、西勇輝(阪神)と主軸2人が抜けたあとの投手陣をしっかりと支えてきた。このオフには背番号が「19」へと変更されることも発表されえており、着々とエースへの道を歩んでいると言っていいだろう。
同じオリックスでは2017年ドラフト1位の田嶋大樹も高卒社会人の選手だ。1年目の序盤から6勝を挙げ新人王候補に名乗りを上げたが、肘の張りを訴え6月末に登録を抹消されてしまう。そのまま復帰することなくシーズンを終えた。2年目となった昨シーズンは、6月に復帰し10試合の登板で3勝をマークした。山岡と同じようにプロ3年目の飛躍となるか注目を集めている。
中継ぎ陣では鈴木博志(中日/2017年1位)が同じ高卒社会人組だ。鈴木は1年目から一時的に守護神を任されるなど53試合に登板。2年目となった昨シーズンは25試合の登板にとどまったが、3年目の今年は巻き返しが求められる。
山岡は1年目から結果を残し、3年目にはエースクラスとなった。鈴木と田島は苦しみながらも2年目までに一軍で最低限の結果を残している。はたして河野は1年目にどのような成績を残してくれるのだろうか。即戦力候補の実力やいかに。
【高卒社会人のドラフト1位投手の1年目成績】
※過去5年
[2019年ドラフト]
太田龍(れいめい→JR東日本→巨人)
河野竜生(鳴門→JFE西日本→日本ハム)
[2018年ドラフト]
なし
[2017年ドラフト]
鈴木博志(磐田東→ヤマハ→中日)
(2018年)53試合/4勝6敗4S12H/49回/奪三振42/与四球27/防御率4.41
田嶋大樹(佐野日大→JR東日本→オリックス)
(2018年)12試合/6勝3敗/68.2回/奪三振69/与四球24/防御率4.06
[2016年ドラフト]
山岡泰輔(瀬戸内→東京ガス→オリックス)
(2017年)24試合/8勝11敗/149.1回/奪三振133/与四球54/防御率3.74
[2015年ドラフト]
なし
(記事=勝田 聡)
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