宮路、佐藤など新成人を迎えた地方大学の投手たちも逸材揃い【東日本編】
左から正木 智也(慶応大)、古賀悠斗(中央大)
2020年は1999年4月2日から2000年4月1日生まれの方々が新成人を迎えた。NPB、東京六大学、東都大学の有望成人を紹介したが、今後は2リーグ以外の成人を紹介したい。
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神宮大会出場の東北福祉大は三浦 瑞樹(盛岡大附出身)、綱脇 慧(花咲徳栄出身)が活躍を見せている。三浦は1年から大学日本代表候補の合宿に参加するなど切れのある速球を投げ込む左腕、綱脇は昨秋、明治神宮大会出場をかけた仙台大との代表決定戦でノーヒットノーラン。先発投手として台頭しはじめている。
桐敷 拓馬(本庄東–新潟医療福祉大)
の成長が著しい。高校時代は130キロ台ながら切れのある速球で三振を奪う投手だったが、新潟医療福祉大に進むと、140キロ台に達し、2年秋は1勝1敗ながら、33イニングを投げて、46奪三振を三振を奪える投手へ成長。2021年には地方リーグの実力派としてマークを受ける投手になりそうだ。
古田島 成龍(取手松陽–中央学院大)、山崎 凪(千葉英和–中央学院大)の両速球右腕も面白い存在。東都・東京六大学に並ぶトップレベルの実力を誇る首都大学リーグでは宮路 悠良(東海大高輪台–東海大)が140キロ後半の速球を投げ込み、明治神宮大会では6回3失点の力投を見せ勝利投手となった。
まだ粗削りだが、2年後、十分にドラフトを狙えるポテンシャルは秘めている。
佐藤 隼輔(仙台高–筑波大)は筑波大の川村卓監督のもと、球数制限をしながら、故障を防ぎ、順調に素質を伸ばし、150キロに到達。日本代表入りし、筑波大からNPBを狙える投手へ成長している。岡野 佑大(神戸国際大附–帝京大)高校時代は145キロの速球とキレのあるスライダーを武器に甲子園出場に大きく貢献した右腕は、2年春のリーグ戦で3勝を上げるなど順調に帝京大のエースとしての道を歩んでいる。
飯田 琉斗(横浜商大)はこの世代でトップクラスの最速154キロをマークする速球派右腕。しかし通算防御率は4点台となかなか成績に結びつかないところが苦しいところ。昨春は43.1回を投げて46奪三振と投球回を上回る奪三振を記録しているだけに、どう成績に結びつけるかが重要となる。
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