新成人を迎えた東京六大学・東都の好投手たち。順調にいけば、2021年はドラフト大豊作の予感!
左から皆川 喬涼(前橋育英-中央大)、後藤 茂基(城西大城西-中央大)、三浦銀二(福岡大大濠-法政大)
2020年は1999年4月2日から2000年4月1日生まれの方々が新成人を迎えた。まずは13日は新成人を迎えたNPBの若手選手を投手、野手で分けて紹介した。今回は大学野球を代表する東京六大学野球連盟、東都大学野球連盟に2連盟から成人を迎えた有望投手を紹介したい。
【東京六大学野球連盟】
東京六大学野球では、慶應大の森田晃介(慶応義塾出身)は2勝1敗。昨秋は早慶戦を迎えるまで無失点。最終的にはリーグ3位の防御率1.35に終わったが、高校時代と比べて球速も大きく伸び、ドラフトを狙える投手に成長した。
早稲田大は徳山壮磨(大阪桐蔭)が順調に成長。昨秋は3勝1敗、防御率1.50、32奪三振と優秀な成績を残した。150キロ前後の速球、130キロ後半のスライダーの切れ味は逸材揃いの東京六大学の中でもトップクラスだ。
立教大の川端 健斗(秀岳館出身)は、1年生時は春秋合わせて、48.2回、3勝を上げたが、昨年は秋のリーグ戦2試合登板に終わった。140キロ後半の速球を投げられる速球派左腕なだけに春では復活した姿を見せたい。
法政大の三浦銀二(福岡大大濠)は1年生時から先発・リリーフで活躍。昨秋は主に抑えとして活躍し、防御率0.00の好成績を残した。今年は先発投手としての活躍が期待されそうだ。
明治大は磯村 峻平(中京大中京出身)はリーグ戦14試合に登板。登板なしのシーズンは2回あるが、通算で見ると、防御率1.35と結果を残しており、今年は1年間通して活躍したい。竹田 祐(履正社出身)は2年春のリーグ戦で4勝を上げ、大学選手権でも活躍し、優勝に大きく貢献した。
【東都大学野球連盟】
東都大学野球では、後藤 茂基(城西大城西-中央大)の活躍が目覚ましい。昨秋のリーグ戦では10試合を投げ、リーグ1位となる防御率1.25を残し、最優秀投手を受賞し、リーグ優勝に大きく貢献。明治神宮大会でも登板した。
後藤は140キロ前半だが、速球、変化球を丁寧に投げ分ける投球で東都の強打者を封じてきた。また後藤と同じく、将来のエース候補として期待される皆川 喬涼(前橋育英-中央大)は昨秋、7試合に登板。好調時は150キロを超える速球を投げ込む右腕だ。
中央大は後藤、皆川のほかに植田 健人(興国-中央大)が春のリーグ戦で活躍し、9試合を投げ、防御率2.95はリーグ6位の成績。140キロ前後だが、多彩な変化球を投げ分け打たせて取る技巧派である。
亜細亜大の松本健吾(東海大菅生)は昨秋の10月23日の国学院大戦で、3安打、12奪三振完封勝利を挙げており、今シーズンは先発投手として活躍できるか、期待がかかる。二部では、森 圭名(富山第一-青山学院大)の活躍が目覚ましい。昨秋は6勝2敗、防御率1.21と好成績を残し、二部リーグではトップクラスの実力派へ成長した。
こうしてみると、東京六大学、東都の人材は豊富で、このまま順調に成長すれば、2021年の大学生投手は大豊作になる可能性はあるだろう。その確率を高くするためにも、2020年のパフォーマンスは重要だ。
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