今も剛速球連発!藤浪晋太郎(阪神)、4年分の苦しみを乗り越え、来季は大爆発だ
藤浪晋太郎(阪神)
年俸は減俸し、6300万。一番高かった2016年シーズンの1億7000万から1億以上も減俸した。
阪神ファンだけではなく、12球団の野球ファン、高校時代のピッチングに魅了された野球ファンの誰もが復活を願っている選手だろう。これほど野球界の有識者から現状を心配される投手もそうはいない。歴代のプロ野球を振り返っても、197センチ101キロという規格外の体格から150キロ後半の速球を連発し、140キロ台の高速変化球で勝負できる投手もそうはいない。
だが、なかなか自分のピッチングを実現できずにいる。これまでの記事を見てきても、藤浪はその現状を脱するためにいろいろな取り組みをして、いろいろなトレーナーの方々、大投手・山本昌氏を話を聞いていて、専門的な知識を身につけようとしている。ただ、それがすべて勝ち、内容面に直結しないのが、野球の難しさでもある。しかし試行錯誤をしなければ、復活の道はない。
最近の藤浪のピッチングを見ると、能力面を大きく落としたわけではない。10月14日のフェニックスリーグの巨人戦でも常時150キロ中盤・最速158キロを計測したストレートは超一流の勢いだった。2016年から2019年までの苦しみはいつか必ず実る時が来ると思うし、またここまで復活するために培った知識は将来、指導者になった時に役に立つだろう。
今年のドラフトは高校生中心で、表立った大補強をしていないのを見ると、既存の投手を期待している証拠。復活すれば、一気に投手タイトルを狙える逸材だけに、今の取り組みが実ることを期待したい。
(記事=河嶋 宗一)
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