紅白戦3試合で侍ジャパン大学代表候補最多の4安打を放った中央大3年・五十幡 亮汰

 2020年6月にオランダ・ハーレムで行われる国際大会「第30回ハーレムベーボールウィーク」に24名(予定)への絞り込み第1段階となる愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムにおける「侍ジャパン大学代表強化合宿」2日目。早稲田大・慶應義塾大選手も合流し招集50名がそろったこの日も大久保 哲也新監督(九州産業大監督)をはじめとする代表首脳陣、NPB含む多くの野球関係者が熱視線を送る中、7イニングずつ2試合の紅白戦が開催された(第1試合は5対1で紅組が、第2試合は3対0で白組が勝利)。

 2試合合わせて3時間44分・14イニングの長丁場となったが、投打にわたり見どころは随所にあった。投手では昨日含め登板した20名中唯一「150キロ」をマークした慶應義塾3年・木澤 尚文(右投右打・182センチ78キロ・慶應義塾<神奈川>)や「1球カーブを投げた以外はすべてストレートで勝負して」最速146キロ・2回30球無安打4奪三振と2018・2019年侍ジャパン大学代表入りの実力を見せつけた苫小牧駒澤大3年・伊藤 大海(右投左打・175センチ80キロ・駒大苫小牧<南北海道>)をはじめ、多くの投手が持ち味を発揮。

 一方、野手陣も前日に引き続き2試合で4打数3安打1盗塁2得点と躍動した中央大3年・五十幡 亮汰(外野手・右投左打・172センチ67キロ)を筆頭に徳山大3年・中村 拓貴(外野手・右投右打・174センチ79キロ・長門<山口>)も三塁線を抜く適時二塁打含む2試合圭4打数2安打。また、日本体育大1年の矢澤 宏太(左投左打・173センチ67キロ・藤嶺藤沢<神奈川>)は第1試合では外野手として1安打。第2試合では最終回に登板し最速143キロ。「左投手だし貴重な存在」と指揮官をうならせている。

 なお、午前中のみの最終日は紅白戦は行わず、フリーバッティングを中心とした練習で打ち上げる予定。来年春に36名程度を集めて予定されている最終強化合宿へ向け、最後までアピール合戦は続く。

(記事=寺下 友徳

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