中日のドラフトは勝ち組?指名選手の今年度の活躍度、注目度が群を抜いている!
5位・中日ドラゴンズのドラフトが今振り返れば、かなりファンをワクワクさせるものになっていることにお気づきの方も多いのではないだろうか。まず指名一覧を振り返っていこう。
中日指名選手一覧
指名者一覧
1位 石川昂弥(東邦)
2位 橋本侑樹(大阪商業大学)
3位 岡野祐一郎(東芝)
4位 郡司裕也(慶応大)
5位 岡林勇希(菰野)
6位 竹内龍臣(札幌創成)
育成枠1位 松田 亘哲(名古屋大)
1位の石川はご存じの通り、U-18代表の4番打者。年俸も高卒1年目ながら1500万。パワー、体格の大きさはすでに二軍選手の中でもひけをとらないものがあり、プロの水に慣れていけば、1年目から一軍出場も大いにありえる。
2位の橋本は明治神宮大会で左腕から140キロ後半の速球、130キロ前半のカットボールを武器に好投。強気に内角を攻めるピッチングは見ごたえがある。
3位の岡野は140キロ後半の速球と多彩な変化球を投げ分ける右の本格派。10月に行われた第29回 BFA アジア選手権の香港戦で3回9奪三振の好投。完成度の高いピッチングはますます磨きがかかり、西武ドラフト1位の宮川哲の良き相談役として常にアドバイスする姿があった。プロでも若手投手に慕われる存在となりそうだ。
中日ドラフト1位・石川昂弥(東邦) ※写真=共同通信社
4位の郡司は明治神宮大会の決勝戦で本塁打を放つなど優勝に大きく貢献。高い打撃技術、確実性の高いスローイング、キャッチングの上手さ、インサイドワークの上手さといい、4位で指名できてお買い得感を感じたファンも多いだろう。人間性の高さを加え、大きな戦力になることは間違いない。
5位の岡林も、最速153キロのストレートと切れ味鋭い変化球を投げる本格派右腕だが、高校通算21本塁打を放った長打力を評価して、野手としてスタートする可能性も高い。いずれにしろポテンシャルは上位級の逸材だ。
6位の竹内も全国的には無名だが、躍動感溢れる投球フォームから投げ込む速球、フォームの完成度の高さは魅力的だ。
そして育成1位の松田は高校時代、硬式野球部ではなく、バレー部に所属していた変わり種で、最速148キロを誇る左腕だ。11月5日の二部三部入れ替え戦では、13奪三振の完投勝利で、二部昇格に貢献。仮契約時では多数のメディアが報道し、育成選手として異例の人気度だ。そんな選手が育成で入るのは、人気面でも大きい。
指名選手の1年の活躍度は素晴らしいものがあり、プロの活躍が約束されたわけではないが、ポジティブな気持ちになることは確かだろう。ぜひ5年後になっても勝ち組ドラフトになることを期待したい。