決勝で「大人な投球」を見せた中京大中京・高橋宏斗 現状はリリーフタイプも成長が見逃せない

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2019.11.22

中京大中京の高橋宏斗

 11月20日、明治神宮大会高校の部は、中京大中京健大高崎に4対3と競り勝ち初優勝を飾った。

 中京大中京のエースで最速148キロ右腕の高橋 宏斗は、4対3と1点リードの6回から登板。4回を無安打無失点に抑え、優勝に大きく貢献した。

 「ブルペンからあまり調子が良くなく、スピードも球の走りもいまひとつでした。変化球中心で打たせて取ることを意識しました」

 この日見せたのは対応力の高さであった。
 これまでは「松坂より上」と評される最速148キロの直球を軸に、明徳義塾天理といった強豪をパワーピッチングでねじ伏せてきたが、自らの調子が悪いと見るとスタイルを変えて変化球中心の配球に切り替えた。

 この日の最速は144キロと自己最速からは4キロ遅く、奪三振も0。それでも曲がりの大きなスライダーに、夏から投げ始めたカットボールを駆使して、健大高崎打線に隙を与えなかった。

 「夏の大会ではストレート一本で勝負してあたので、もう一度変化球を覚えなおそうと夏から取り組んできました。そこで『一球で打ち取れるボール』としてカットボールを覚えました」

 もちろん、課題もまだまだ多い。
 真っすぐはフォームに間がなく打者から見やすいことや、スライダーを投げる際に回転が横振りなる点も目に付く。どちらかと言えば、フォームの完成度はまだまだこれからの荒削りなタイプの投手だ。

 現状では、西村 天裕(日本ハム)や森原康平(東北楽天)のような、リリーフタイプのイメージが見えてくるが、それでも高校生の成長は計り知れないものがある。
 高橋はこれからどのような成長曲線を描くのか、まずは一冬越えた選抜でのピッチングに注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗)

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