明豊の主将にしてエース!若杉晟汰が2度の全国の舞台で成長できたこと、そして課題

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2019.11.21


若杉晟汰(明豊)

 選抜でベスト4進出。そして先日の明治神宮大会にも出場。2年連続出場が濃厚になっている大分の名門・明豊高校。そのチームで主将、そしてエースとしてチームを引っ張るサウスポーが、若杉 晟汰だ。

 旧チームから先発として大車輪の活躍。チームの選抜ベスト4の立役者として全国にその名を広げた。そして新チームでは主将という立場にもなり、重役を担いながらチームを牽引。九州大会では、唐津商沖縄尚学、そして創成館などと厳しい試合をモノにして優勝。福岡ソフトバンクホークス・今宮 健太たち以来、12年ぶり2回目の神宮大会に九州王者として何とか乗り込んできた。

 しかし、初戦の健大高崎戦では序盤に3点を先取するものの、中盤から点が取れず苦しい展開。すると、相手も中盤から勢いに乗りだして試合は9回終わって4対4で決着つかず。延長戦にもつれ込んだが、最後は健大高崎に1点を奪われ、サヨナラ負けで明治神宮大会を去っていった。

 エースで主将の若杉はこの試合を完投。120球で被安打11、奪三振7、与四死球2、失点5、自責点3という結果で敗戦投手となった。この結果を受けて、「8回の1点リードの場面を抑えきれなかったのがサヨナラ負けに繋がった」と反省の一言。主将として、エースとしての責任を感じさせる一言だった。

 しかし、九州大会では防御率は7.11と不調だったことが数字だけでもわかる。それでも「先頭打者や初球のストライクの取り方。自分有利なカウントを作ること」を心がけて調整を続けてきた若杉。そこに関しては若杉自身も納得をしていたが、この結果に対しては「自分の力不足です」とあくまで責任は自分だと語る。

 特に反省点を聞いてみると、「打たれてはいけない場面で打たれる。また1球で決めたいときに無駄球を投げたり、見切られてしまったりというところは経験になりました」と勝負所での精彩を欠いたことを挙げた。そのためにも「1球1球を大切にすること。失投を減らしたり、自分が有利なカウントで投げたりすること」をこれからの課題として若杉は捉え、「下半身の強化を重点的にやりたい」とオフへの意気込みを語った。

 しかし春には選抜に出場するなど、全国の舞台を経験して飛躍の1年となった若杉。1年間の成長を振り返ると、下半身の使い方を成長点の1つに挙げた。
 「股関節のはめ方というか、投げた時に突っ立っていたのを、もう少し右足に重心を乗せた感じです」

 こうすることで、より打者の手元でボールをリリースすることが可能になる。成長した点に「ボールのキレ」も若杉は挙げていたが、それは重心移動の向上による相乗効果とも考えられる。

 明豊史上初の投手で主将を務める若杉。「背中で引っ張る」ことを大事にチームの先頭に立ってきた男が、一冬超えてどのような投手にまで成長するのか。明豊の背番号1の今後に注目だ。

(記事=田中 裕毅)

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