嶋基宏、堂林翔太ら中京大中京高校OBたちはそれぞれが勝負の年!
11月20日、明治神宮大会(高校の部)の決勝が行われた。中京大中京高校(東海・愛知)と健大高崎高校(関東・群馬)で争われたこの一戦は、中京大中京高校が4-3で勝利。同大会初優勝を決めた。同時に来春の選抜高校野球大会で、「明治神宮大会枠」として、東海地区に1枠がプラスされることとなった。
さて、そんな中京大中京高校は、侍ジャパン日本代表を率いている稲葉篤紀監督の母校でもある。また、このオフに楽天を退団しヤクルトへの入団が発表された嶋基宏もOBとして名を連ねている。嶋は慣れ親しんだチームを離れ、リーグも変わるわけだ。もちろん、正捕手が保証されているわけではない。中村悠平や松本直樹らと勝負をして、一軍そして正捕手を争うことになるだろう。嶋にとってまさに「勝負の年」となることは間違いない。
その他の現役OB選手を見渡してみると、2020年シーズンが「勝負の年」となりそうな選手が多い。
高校時代の堂林翔太(中京大中京)
まずは堂林翔太(広島)。伝説にもなっている日本文理高校との2009年の全国高校野球選手権大会決勝から10年が過ぎた。期待されつづけてきたが、まだ花が開いたとはいい難い。この秋のキャンプでは、本来の守備位置ではない二塁の守備にもつき11年目のシーズンへ向けて準備を進めている。まだまだ老け込む年齢ではないはずだ。
堂林の1年後輩にあたる磯村嘉孝(広島)。強打の捕手として期待されているが、會澤翼が正捕手として君臨しているため出番は多くない。そのため、少しでも出場機会を増やすために一塁の守備練習も行っている。打撃力を活かすために、ポジションにこだわらず出場機会を増やしていくつもりだ。
伊藤隼太(阪神)は2019年シーズンの一軍出場がなかった。これは、プロ入り以来初めてのこと。2020年シーズンはまさに崖っぷちとなる。
2020年が高卒3年目となる伊藤康祐(中日)は、外野での定位置奪取を目指す。中日の外野陣は大島洋平や平田良介、そして福田永将など実績のある選手達がそろっている。それに加え、根尾昂も外野へ挑戦するとの報道があった。先輩、後輩がライバルとなるが、まずは春季キャンプで結果を残しオープン戦での出番を勝ち取りたい。
嶋、堂林、磯村、伊藤隼、伊藤康と中京大中京高校のOBたちは、それぞれの立場で2020年が勝負の年となる。後輩たちの頑張りに奮起することに期待したい。
記事=勝田 聡