あわや完全試合の慶應大・高橋佑樹 2回から意識するも女房役・郡司は冷静なコメント
7回までノーヒットピッチングを見せた高橋佑樹(慶應大)
11月20日、明治神宮野球大会大学の部の決勝戦が行われ、慶應大学が2対0で関西大学を破り、2000年の第31回大会以来となる19年ぶり4回目の秋の大学日本一に輝いた。
先発した左腕の高橋佑樹は、抜群の制球力を見せて7回までパーフェクトの快投。8回に安打を許し、惜しくも完全試合達成はならなかったが、チームの優勝に大きく貢献した。
試合後には開口一番に「本当に嬉しいです、それだけです」と笑顔で語り、
「余計な失点を与えないように最初から全力で行きました。今日のピッチングは(大学野球で)最高って言って良いんじゃないですか」と試合を振り返った。
また、7回まで完全試合を続けたことについて話が及ぶと、2回から完全試合を狙っていたと驚きの事実を明かす。
「ピッチャーって基本的に1本も(ヒットを)打たれたくないし、1つもフォアボールを出したくないものだと思うので、僕は投げる試合は全部完全試合狙って試合に入っています」
だがそんな高橋の強気な思いとは裏腹に、女房役の郡司裕也は「(完全試合は)普通に無いなと思っていました」と一蹴。冷静な一言で笑いを誘った。
それでも最後は「100%の今までで最高のピッチングでした」と笑顔で語り、大一番での好投を見せた相方を賞賛する。
プラス思考の高橋と、マイナス思考になれる郡司。二人だからこそ成しえた大舞台での好投であろう。
(記事=栗崎 祐太朗)