サニブラウンに勝った男の現在地!「一歩目のスタートを切るタイミング」を中央大でも追求し続けていた
高校時代の五十幡亮汰
「ここまで強い風は初めてでした。風がなかったらいけただけに悔しいですね。もう少し後ろに守っていればなと思いましたが、勝負にいっていたのでしょうがないかなと」
11月18日、明治神宮大会2回戦で東海大学と対戦した中央大学は、中盤に逆転を許し3対7で敗れ初戦敗退となった。
2番・センターで先発出場した五十幡亮汰(佐野日大出身)は、2安打1盗塁と全国舞台で存在感を示したが、その一方で4回に二死二、三塁の場面でセンター後方の打球に追いつけずこれがタイムリーに。一瞬、追いつけるかと思われた打球だったが、上空の強い風に押されてのヒットだっただけに、悔やまれるものとなった。
中学時代には、陸上の全国大会の男子100メートルでサニブラウン・ハキームを抑えて優勝した経験を持ちながら、その一方で野球でもU-15日本代表に選出されるなど、常に注目を浴びる存在であった五十幡。
現在は大学3年となり、4年生が今大会で引退したことで最上級生として引っ張っていくことになるが、ここまでの大学野球を振り返りながら最上級生としての自覚を持ってラストイヤーに臨むことを誓う。
「大学野球は打球の伸びが違うので、まず一歩目のスタートをしっかり切ることを練習してきました。
今年のチームは4年生でベンチに入る選手が少なかったので、練習から4年生に負けずにやっていこうという気持ちでやってきました。最上級生になっても引っ張っていけるようにやっていきたいです」
今秋は30季ぶりの優勝を果たした中央大だが、経験者も多いだけに来年の春のリーグ戦では2連覇の期待も懸かる。ドラフト候補の呼び声もあるが、ここからどんな成長曲線を描くか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)