3年に1回、神宮大会で優勝している脅威の大学連盟リーグがあった!六大学と東都どっちが多い?
第五十回記念明治神宮野球大会大学の部 組み合わせ
11月15日から開幕した第五十回記念明治神宮野球大会。大学の部11校、高校の部10校が、それぞれ秋の頂点を目指してしのぎを削っている。決勝は20日に行われる予定だが、その前に、今回は大学の部の歴代優勝チームを振り返り、連盟別優勝回数を比べてみた。
〇東都大学、東京六大学が圧倒的2強
まず、過去49回の連盟別優勝回数一覧をご覧いただこう。
東都大学 16回
東京六大学 13回
首都大学 6回
関西学生 5回
中国地区大学 3回
愛知大学、福岡六大学 2回
神奈川大学 1回
※第19回(昭和63年)は昭和天皇御不例の為中止
やはりと言うべきか、東都大学、東京六大学が全体の約6割を占めるなど、圧倒的だった。特に、16回で1位となった東都大学は「戦国東都」の名のとおり、日本一の激しい競争を勝ち抜いてきたチームが、全国でも強さを示していると言える。甲子園のスターたちが集まる東京六大学も、13回で2位とさすがの数字だ。
3位に入った首都大学は、栄えある1回大会優勝を収めている。近年では第48回大会で松本航(現埼玉西武)、東妻勇輔(現ロッテ)を擁する日体大が優勝し、連盟としては30年ぶりの優勝となった。4位の関西学生も同志社大、近畿大とプロにも多くの選手を輩出する名門校がそろうが、28回大会以来優勝から遠ざかっている。
5位に入った中国地区大学は、3回とも東亜大学によるものだ。1992年に創部し、3年目の1994年、25回大会で初出場初優勝すると、34、35回大会と連覇を果たすなど一時代を築いた。
6位以降は、愛知大学、福岡六大学がそれぞれ2回、神奈川大学が1回となっている。
49回の歴史の中で、全日本大学野球連盟に加盟する26連盟のうち約3分の1の8連盟しか、これまでに優勝旗を手にしていない。16回大会までは上位の4連盟が優勝を独占していたが、17回大会で愛知工業大(愛知大学)が優勝して4強の牙城を崩すと、以降は徐々に地方大学の躍進も目立つようになってきた。とは言えまだまだ上位との差は大きい。
今後、上位の連盟を脅かすような存在が出てくることを期待したい。今大会では、城西国際大(千葉県大学)、金沢学院大(北陸大学)がその挑戦権を手にしている。
(記事=林 龍也)