侍ジャパンプレミア12決勝進出! 2年前「あの大会」からの代表強化が開花へ
11月17日(日)いよいよ「WBSCプレミア12」決勝戦を迎えた侍ジャパントップチーム。稲葉 篤紀監督率いる侍たちには、前回大会準決勝で辛酸をなめたリベンジを果たし、ぜひ優勝を果たしてもらいたいものです。
ところで、そんな「稲葉ジャパン」の船出はどの大会だったか、皆さん覚えているでしょうか?ちなみにWBCやプレミア12ではありません……。はい、正解は2017年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」。この大会で侍ジャパンは予選リーグでチャイニーズ・タイペイ、韓国に連勝。決勝戦では再び韓国に7対0で快勝し、見事初代王者に輝いています。
ちなみにこの大会では1つの選手選出ルールが定められました。それは「選手は24歳以下、ないしは入団3名以内。オーバーエイジは3名まで」というもの。よって侍ジャパンも25名中、2015年プレミア12代表の山﨑 康晃(横浜DeNAベイスターズ)を除いては全員が侍ジャパン初招集というフレッシュなメンバーで構成されました。
さて、それから2年、今回のプレミア12のメンバー名を見渡すと、なんと「アジアプロ野球チャンピオンシップ」を経験したメンバーが7名残っているのです。
源田 壮亮(埼玉西武ライオンズ)
いまや日本のクローザーとなった山﨑投手はもちろんのこと、今回のプレミア12ではメキシコ戦で素晴らしい投球を見せた今永 昇太投手(横浜DeNAベイスターズ)と田口 麗斗投手(読売ジャイアンツ)の両左腕。当時オーバーエイジで選ばれた甲斐 拓也捕手(福岡ソフトバンクホークス)、2年前は捕手選出だった近藤 健介外野手(北海道日本ハムファイターズ)。
そして、源田 壮亮遊撃手(埼玉西武ライオンズ)とMVPに輝いた2年前同様に、今大会でも内外野・どの打順でもクオリティの高いプレー外崎 修汰(埼玉西武ライオンズ)……。また、山岡 泰輔投手(オリックス・バファローズ)も2年前は負傷で辞退しましたが「アジアプロ野球チャンピオンシップ」当初選出メンバーのうちの1人です。
そう考えると、2年前から着手した代表強化策は着実に実を結んでいるといってよいのではないでしょうか。来年はいよいよ勝負の東京五輪。今回惜しくも選に漏れた選手含め、「2017年・アジアプロ野球チャンピオンシップ侍ジャパン組」の動向には今後も要注目です。
(記事:寺下 友徳)