明徳義塾のキーマン・鈴木大照が3ラン&好リードで星稜を撃破
3ラン&好リードで勝利に導いた鈴木 大照
27年ぶりの決戦となった明徳義塾vs星稜の一戦。明徳義塾が8対4で勝利したが、その中で攻守で光る活躍を見せたのが、鈴木 大照(河南リトルシニア出身)だ。秋季公式戦28打数11安打で、1本塁打10打点と活躍を魅せた鈴木は神宮大会でも3ランを放ち、勝利に貢献した。
注目度が集まったこの試合。鈴木は「特に意識することはなかったですし、また監督さんからも27年前のことだからお前らには関係ないといわれていました」と気負うことなく、戦うことができたと語る。
3回まで星稜の荻原吟哉の前に無失点に抑えられたが、4回以降、「1球でも甘い球があれば全力でたたく」指示の下、快打を連発。そして5回表、「狙い球とは違うスライダーでしたが、甘く入ったものだったので強く振り切った」と打球はレフトスタンドへ消え、試合を大きく優位づける3ランとなった。
またエース・新地智也をうまくリード。調子が上がらない新地に対し、先を見通した配球が見事だった。
「立ち上がりからスライダーが悪かったのですが、それでストレート中心にしてしまったら、打ち込まれるので、腕を振らせてスライダ―を投げさせることをこだわりました」
120キロ前後のカット系のスライダーで次々と内野ゴロに打ち取り、9回裏も一死二塁の場面で4番内山壮真を打席に迎えたが、遊ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜け、逃げ切りに成功した。
苦しい展開になっても冷静な頭脳で、勝利に貢献した鈴木。
次は中京大中京と対戦するが、鈴木はキーマンとなるだろう。
(記事:河嶋 宗一)