「新潟や埼玉に恩返しできるように活躍を」広島4位指名の韮澤雄也(花咲徳栄)が中学生に野球指導
守備を実演してみせる韮澤雄也(花咲徳栄)
11月14日、[stadium]埼玉県営大宮公園野球場[/stadium]で高校球児が中学生に野球の指導を行うイベント『彩の国野球フェスティバル2019』が行われ、中学生約200名を高校3年の球児が熱心に指導を行った。
イベントに参加した花咲徳栄の韮沢雄也は、守備練習を中心に熱心に指導を行い中学生とのふれあいに充実した表情を見せた。ノックでは中学生に混じって自ら「手本」を披露するなど、率先してイベントに参加。時折、「股をしっかり割って打球を捕るように」と声掛けを行うなど、精力的に指導を行った。
イベント後には「教えるのは難しいなと感じました。高校3年間を埼玉で過ごして、応援もしてもらってきました。自分が教える立場として野球人口も増やしていきたいと思っているので、野球を好きになって欲しい思って指導しました」と話し、野球界発展への熱い思いも口にした。
中学生徒ともにノックに入る韮澤雄也(花咲徳栄)
10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議2019で広島東洋カープに4位指名を受けた韮澤は、10月31日に指名あいさつを受けた。11月中には仮契約が行われる予定で、そして1月中旬からは合同自主トレが控えており、気持ちは高ぶる一方だ。韮澤は、プレー面でも生活面でもしっかりと準備していきたいと強い意気込みを語る。
「プロのキャンプのためにも自分でしっかり準備して、社会人にもなるので私生活をもう一回考え直してやっています。
やっぱり厳しい世界ですし練習も厳しくなると思うので、まずはキャンプで怪我をしないように(練習では)体作りからやっています」
プロでは広島を本拠地にプレーしていくことになるが、故郷である新潟、そして高校3年間を過ごした埼玉への思いは強い。育ててもらった地域への感謝を胸に、韮澤はプロでの飛躍を誓う。
「新潟や埼玉に恩返しできるように活躍して、しっかりと頑張って行きたいと思います」
その瞳に慢心はない。感謝の気持ちを忘れることなく、韮澤は静かにプロへの準備を進める。
(記事=栗崎 祐太朗)