東邦高校の藤嶋健人が投打に活躍!【2015年明治神宮大会・高校の部】
東邦時代の藤嶋健人
11月15日に明治神宮大会が開幕する。高校の部では優勝したチームが所属している地区に来春の選抜高校野球(以下、春の甲子園)における出場枠が、「明治神宮大会枠」として1つ与えられる。また、翌春の甲子園に向けて最後の公式戦ということもあり注目度は高い。
そんな明治神宮大会だが、過去にはどのような選手たちが登場したのだろうか。今回は2015年の大会を振り返ってみたい。
この大会で目立ったのは東邦高校の藤嶋健人(現・中日)だった。初戦の秀岳館高校戦において、「4番・投手」で出場。打っては、大会史上14人目となる1試合2本塁打を含む3安打猛打賞を記録し全4打点をマークする。投げては九鬼隆平(現・ソフトバンク)と先日のトライアウトを受験した松尾大河(元・DeNA)を擁する同校を2点に抑え完投勝利。まさに「二刀流」として結果を残している。
その東邦高校を2回戦で破ったのが、堀岡隼人(現・巨人)と三森大貴(現・ソフトバンク)が中心だった青森山田高校である。堀岡は3回からリリーフとしてマウンドに登ると、与四球が6個と制球にばらつきはあったものの、7回2失点で東邦高校打線を封じ込める。三森はチーム唯一となるマルチ安打で勝利に貢献した。
このオフに戦力外通告を受けた敦賀気比高校の山崎颯一郎(現・オリックス/育成再契約の見込)は、初戦で創志学園高校はエースの髙田萌生(現・巨人)と投げあった。山崎は9回1失点11奪三振の熱投で完勝。1番に座っていた難波侑平(現・日本ハム)も3打数ノーヒットと封じ込めている。
その他には大阪桐蔭高校の高山優希(現・日本ハム)も出場している。初戦の木更津総合高校戦で9回2失点完投勝利。つづく高松商業高校戦では中継ぎで1回無失点の好投を見せ、大器の片鱗を見せていた。しかし、翌年のドラフトで日本ハム入りを果たしたものの、このオフに戦力外通告を受けている。育成で再契約の可能性はあるものの、NPBの世界はやはり甘くない。
ちなみに優勝した高松商業高校からNPBプレーヤーは現時点で誕生していない。
はたして、今年はどのような選手が輝くのだろうか。スター候補生達に注目だ。
(記事:勝田 聡)