元楽天イーグルス・相原和友(東陵出身)が初の甲子園のマウンドへ!1イニングを完璧に抑える!
相原和友
11月9日から始まった第16回マスターズ甲子園2019。第4試合の鳥取中央育英と東陵の一戦が行われたが、東陵のマウンドに立ったのはサウスポー・相原和友だ。
相原は東陵では甲子園に出場できず、仙台六大学に所属する東北福祉大。そして社会人の七十七銀行へ進み、2013年のドラフトで楽天から7位指名を受けて、東陵高校からは2人目となるプロ入りを果たした。
ルーキーイヤーとなる2014年は17試合に登板して19.1回で5奪三振6失点で、防御率は2.79という結果。2年目以降の飛躍に期待されたが、翌2015年は2試合に登板して3回、2016年には2試合で1回と登板機会が徐々に減ってしまった。そして2016年シーズン終了と同時に戦力外。そのまま野球を引退する決断をした。その相原が12年越しとなる甲子園出場の夢を叶えたのだ。
ブルペンから速球と、縦に割れる変化球など高い制球力でキャッチャーの構えたところに投げ込む相原。腕の振りもしなやかで、さすが元プロという実力を所々見せてくれた。
そして試合では先頭バッターの出塁を許すものの、続く打者を併殺打に抑えるなど、落ち着いたピッチングを拾う。結果として1回を投げて三者凡退にまとめてマウンドを降りた。
チームは中盤に打線が爆発して8得点。鳥取中央育英を8対0で下して見事勝利した。
桑田や相原など、高校野球だけではなく大学や社会人、そしてプロの世界で活躍したスター選手が多く登場した9日のマスターズ甲子園。10日が最終日となるが、是非甲子園に足を運んで試合を観戦してはどうだろうか。
(取材=田中 裕毅)