News

自覚を促す髪型の自由化!今年の創価の強さとは!?

2019.11.09

■開催期間:2019年10月14日~11月10日(予定)
東京都大会
トーナメント表

試合レポート一覧
創価

好投手を生み出す好循環

自覚を促す髪型の自由化!今年の創価の強さとは!? | 高校野球ドットコム
今年の創価を引っ張るエース・森畑侑大

 この夏の西東京大会準優勝の創価が、秋も準決勝進出を決めた。秋季都大会の準決勝進出は7年ぶり。準決勝を神宮球場で行うようになってからは、初めてのことである。

 創価野球部のOBで一番有名なのは日本ハム監督である栗山英樹で、日本ハムなどで活躍した小谷野栄一などもいる。

 しかし創価といって思い出すのは、投手の良さである。
 1983年夏、初めて甲子園に行った時は、当時「江夏2世」と呼ばれ、近鉄などで活躍した小野和義という左腕投手がいた。西東京大会の準決勝で、後に日本ハムなどで活躍する明大中野武田一浩との投手戦は、東京の高校野球史に残る名勝負であった。

 最近では、故障もあり高校ではそれほど目立たなかったものの、2016年のドラフトの目玉としてソフトバンクに指名された田中正義がいる。その他にも、高校、創価大を通じて田中と同期の池田隆英(現楽天)、現在創価大に在籍する谷井怜央菊地郁也らがおり、この夏、準優勝の原動力になった古川風勝も含め、投手を中心とした守りから、チームを作っている。

 この秋のエースである森畑侑大も、最速145キロを誇る好投手だ。調布シニア時代は控え投手で、球速も125キロほどだったという。入学してからの成長について、走り込みなど、冬場の練習が大きかったという。

 投手が育つ理由を片桐哲郎監督に聞くと、「理由というのは思い浮かびませんが、先輩たちが、いい手本になったのだと思います」と語る。

 好投手の輩出が続いたことで、模範となる先輩が身近におり、迷いなく練習に打ち込めることが好循環を生んでいる。

自覚を促す髪型の自由化

自覚を促す髪型の自由化!今年の創価の強さとは!? | 高校野球ドットコム
1番・島本康平と主将・河合圭聖も髪型は坊主ではない

 けれども今までは、メンバーは揃っているものの、勝負に弱い一面もあった。それがこの夏は準優勝で、秋は既に準決勝に進出をしている。

 今年に入っての大きな変化は、5月になって、髪型を自由にしたことだ。「元号も令和の時代になったことだし、選手を信じて、自覚を持たせるために踏み切りました」と片桐監督は語る。

 髪型と成績の関連性は分からない。それでも、選手の自覚を促す姿勢が浸透したことはあるだろう。

 準決勝の相手は、[stadium]神宮第二球場[/stadium]の最後の公式戦として、日大三と名勝負を繰り広げ、勢いに乗る帝京である。この両校、昨年の秋は帝京が勝ち、春は創価が勝っている。

 [stadium]神宮第二球場[/stadium]での試合は終わりを告げたが、来年のセンバツを目指した戦いは、これからが佳境である。

(記事=大島 裕史

■開催期間:2019年10月14日~11月10日(予定)
東京都大会
トーナメント表

試合レポート一覧
創価

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.24

東京国際大の新入生は、リーグ戦デビューの二松学舎大附の右腕、甲子園4強・神村学園捕手、仙台育英スラッガーら俊英ぞろい!

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!