秋季東京都大会ベスト4!都立城東が多くの部員を確保できる理由

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2019.11.08

勉強との両立の相乗効果



1年生・エース林平太郎

 都立校で唯一、都立城東がベスト4に残った。秋季都大会での都立勢の準々決勝進出は、日野以来3年ぶりだ。都立城東は昨年も準々決勝に進出したほか、4年前は、関根 智輝(現慶應義塾大)を擁して準々決勝に進出しており、都立城東の秋季大会での強さは、都立勢では際立っている。

 私立の強豪のように選手が集まるわけではない都立校は、チームを作るのに時間がかかる。それでも都立城東が秋季大会でも結果を残せている最大の理由は、3年生を含め100人を超える部員の多さだろう。選手間の競争の激しさにより、3年生が抜けた後も、それを補う人材が出てくる。

 少子化や、サッカー、バスケットボールなど、他のスポーツの人気が高まったことなどもあり、野球人口の減少、部員不足に悩む学校が多い中で、これだけの部員を確保できるのはなぜなのか。

 部員が多い学校にかなりみられる共通点は、野球も勉強もそれなりに打ち込める環境にあることだ。都立城東は1999年と2001年の夏に甲子園大会に出場している強豪校で、甲子園も狙える学校である。その一方で偏差値も高く、勉強も疎かにしていない。

 この秋、1年生ながらエースとして活躍している林 平太郎都立城東に進学した理由として、勉強もできることを挙げている。

 さらに城東のある江東区周辺は、硬式、軟式を問わず、少年野球が盛んであること、しかも、こうした下町エリアで、都立城東の人気は非常に高いことがある。

 地元と言っていい江戸川区球場で試合がある時は、常に大勢の観客で埋まっており、地元での人気の高さを物語っている。

城東野球の核となる好捕手の存在



都立城東バッテリー

 また都立城東の野球部の特徴の一つに、自主性を重んじることがあるが、その中で培われた「野球脳」の高さも、見逃せない。そしてその中心にいるのが捕手である。

 関根とバッテリーを組んだ中島誠丈、2年前の両角亮、昨年とこの夏の三好 秀登と、いずれも捕手が良かった。この秋は、エースの林は、速い球があるわけではなく、相手チームにとってはなぜ打てないのか、分からないようなタイプの投手であるが、その好投を引き出しているのが、捕手の松本 誇大郎のリードである。

 攻撃面でも、相手のスキを突く走塁で、相手をかき回す。準々決勝の共栄学園戦では、かなり無謀な2ランスクイズを試みて、失敗したりもするが、発展過程のチームには、そうした積極性も無駄にはなっていない。

 「このチームを率いるのは、OBでもある内田稔監督である。2001年に甲子園に行った時の主力選手だ。当時のチームと今を比較する質問には、「時代が違いますから」と語っている。21世紀の甲子園を選手として経験した若手の指導者として、今の時代に合った指導者像を模索している感じだ。

 こうした若手の指導者とベテランの指導者が競い合ってこそ東京の高校野球も面白くなる。準決勝の相手は、ベテラン・永田昌弘監督率いる国士舘である。昨年の秋は、準々決勝で対戦し、1-9の7回コールドで敗れている。果たして今年は?両監督の采配も注目したい。

(記事=大島 裕史)

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