清原和博さんの登場で沸いたワールドトライアウト!現役のBC・アイランドリーガーが続々参加!
スタメンを聞く選手たち
11月7日、保土ヶ谷球場でワールドトライアウト(WorldTryout)予選会が開催された。ワールドトライアウトは、MLBのマイナーリーグをはじめとした海外のリーグでプレーを志す若手の野球選手やNPBでプレーしたい外国人選手のために作られたトライアウト限定のイベントで、11月30日に開催される本戦([stadium]明治神宮球場[/stadium])で、海外のリーグでプレーできる挑戦権を手にする選手を決める。まずは本戦出場へ向けて、予選会には42人が参加した。参加者は現役のアイランドリーグ、BCリーグ、強豪社会人、海外のチームでプレーしていた精鋭たちがずらりと参加した。
まず午前中から選考練習が行われ、投手はピッチング練習、野手はフリーバッティング、スピードガン測定を行った。フリーバッティングは打球内容によって加算されていく方式で、それが午後の選考試合のオーダー選考に影響する。その中で豪打を見せていたのが速水 隆成(桐生第一-群馬ダイヤモンドペガサス)。フリー打撃からさく越えを連発し、猛アピールに成功した。
そして午後の選考試合は参加者全員が試合に出場できるわけではなく、スタメン選手、登板選手を決めるが、そこに入れなかった選手は落選となり、午前の選考練習の段階で解散となった。さらにこの選考試合は1番から打撃練習で成績が良かった選手から並べていく。これはパフォーマンスが高い選手ほどアピールできる機会を増やすための取り組みで、フリー打撃から本塁打を連発していた速水は1番としてスタメン出場していた。練習の段階から厳しい生存競争が行われていた。
清原和博さん
選考試合の前には、監督を務める清原和博さんが選手の前に登場。登場の瞬間、スタンドは大きく沸き、ファンから「清原監督~!」「清原さん!」と声援が送られていた。清原さんは選手の前に激励を行った。
まず選考第1試合は新山 進也(松本第一-栃木ゴールデンブレーブス)が本塁打を放ち、左腕・久能 雄汰(福島商‐BBCスカイホークス‐福島レッドホープス)が最速135キロの直球、切れのある変化球を投げ、無失点の好投を見せるなど、BCリーグ勢が活躍。
そして1人2分間打ち続けるホームラン競争が行われ、速水、兼子 紘明(鎌倉学園‐法政大‐前きらやか銀行)が6本塁打を放ち、ホームラン王を受賞した。
第2試合も行われ、時間の都合上、イニング途中の継投で多くの投手が登板した。その中でも徳島インディゴソックスで中継ぎで活躍する箭内翔太(東日本国際大昌平)が常時140キロ前半の速球と120キロ前後のスライダーを武器に無死満塁のピンチを切り抜けると、岡田 拳門(早稲田摂陵-九州共立大)も139キロのストレートを武器にピンチを切り抜け、アピールに成功した。
第2試合が終わり、清原さんが再びグラウンドに登場し、スタンドのファンに感謝の言葉を述べると、大きな拍手を浴びながら球場を後にした。
今回の試合内容から候補者を15人ほど絞る。その後、NPBプレー志望の海外選手、NPBトライアウトに参加した元NPB選手から希望者を募り、その人数により合格者を11月25日前後に発表を行い、11月30日の本戦に出場する選手が決まる。