News

世界ランキング4位の強豪・台湾と対戦!最強スラッガー・王柏融に注目!【プレミア12】

2019.11.07

 11月2日から開幕した「第2回 WBSCプレミア12」。WBSC世界ランキング上位12ヵ国のチームが対戦するこの大会は、東京2020オリンピックの予選も兼ねるなど、熱い真剣勝負が繰り広げられている。上位進出を目指す各国代表には、過去にNPBでプレイした経験を持つ選手も選出されている。

 

 今回は、7日(木)に侍ジャパンと対戦する台湾代表を見ていこう。

台湾プロ野球4割打者に、陽岱鋼のいとこが出場

 世界ランキング4位、前回大会9位の台湾(チャイニーズ・タイペイ)。近年の世界大会での成績は振るわないが、今夏行われたU-18ベースボールワールドカップでは世界一に輝くなど、勢いを取り戻している。MLBで最多勝も獲得しているワン・チェンミン(今大会はコーチで登録)や、中日を経てMLBでも活躍を見せるチェン・ウェインなどを輩出している。

 今大会に参加参加している台湾代表の中で、NPBでの出場経験を持つのが、「大王」ことワン・ボーロン(日本ハム)、チェン・グァンユウ(ロッテ)、ジャン・イー(オリックスでの登録名は張奕)の3名だ。

 今季から日本ハムでプレイするワンは プロ入り2年目に打率.414、200安打(116試合)、29本塁打、105打点を記録しブレイク。3年目にも打率.407、31本塁打、101打点で三冠王を獲得するなど台湾屈指のスラッガーとして来日。今季は故障などの影響もあり88試合の出場にとどまったが、過去には2017年のWBC前の壮行試合で則本昂大から本塁打を放つなど、その打撃は侍ジャパンにとっても驚異となりうる。

 2011年に国立体育大学を休学して来日したチェンは、トミー・ジョン手術のリハビリのため育成契約を経て、2014年に一軍初登板を果たす。2015年からロッテに移籍すると、今季は自信最多の44試合に登板するなど、中継ぎとして輝きを放った。

 いとこでもある陽岱鋼に憧れ、高校時代に福岡第一高に留学したジャンは、日本経済大から2016年の育成ドラフト1位でプロ入りを果たした。今季、ファームで好成績を残し支配下登録を勝ち取ると、8試合に登板してプロ初勝利を含む2勝をマーク。伸び盛りの若手右腕だ。

 台湾代表の3名は、いずれも現役でNPB球団に所属する選手たちだ。母国・台湾の声援を背にどのようなプレイを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

【NPBでプレイ経験のある主な台湾出身選手】

ワン・ボーロン(王柏融・日本ハム・2019年~在籍中)
88試合 78安打 3本塁打 35打点 打率.255

ジャン・イー(張奕・オリックス・2017年~在籍中)
8試合 2勝4敗 27.1回 17奪三振 防御率5.93

チェン・グァンユウ(陳冠宇・DeNA、ロッテ・2011年~在籍中)
117試合 10勝11敗 249.2回 204奪三振 防御率3.60

チェン・ウェイン(陳偉殷・中日・2004~2011年)
127試合 36勝30敗 650.2回 520奪三振 防御率2.59

ヨウ・ダイカン(陽岱鋼・日本ハム、巨人・2006年~在籍中)
1277試合 1148安打 104本塁打 476打点 140盗塁 打率.271

リン・ウェイツウ(林威助・阪神・2003~2013年)
454試合 270安打 31本塁打 125打点 打率.264

チャン・ズージャ(張誌家・西武・2002~2006年)
63試合 26勝19敗 387回 352奪三振 防御率3.81

シュウ・ミンチェ(許銘傑・西武・2000~2011年)
301試合 49勝49敗 885回 476奪三振 防御率4.20

大豊泰昭(中日、阪神・1989~2002年)
1324試合 1089安打 277本塁打 722打点 打率.266

カク・タイゲン(郭泰源・西武・1985~1997年)
272試合 117勝68敗 1682.1回 1069奪三振 防御率3.16

文=林 龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.28

大阪桐蔭、大会NO.1右腕に封じ込まれ、準々決勝敗退!2失策が失点に響く

2024.03.28

中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず

2024.03.28

【センバツ準々決勝】4強決定!星稜が春初、健大高崎は12年ぶり、中央学院は春夏通じて初、報徳学園は2年連続

2024.03.28

健大高崎が「機動破壊」以来、12年ぶり4強、山梨学院は連覇の夢ならず

2024.03.28

星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.25

異例の「社会人野球→大学野球」を選んだ富士大の強打者・高山遼太郎 教員志望も「野球をやっているうちはプロを狙う!」父は広島スカウト

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】