News

近畿大会で5年ぶりの優勝!天理高校の現役OBは?

2019.11.05

 11月4日、秋季近畿大会で天理高校(奈良県)が大阪桐蔭高校(大阪府)を下し、5年ぶりの優勝を果たした。これで来春の選抜高校野球大会への出場はほぼ確実。初優勝を目指すことになる明治神宮大会で、近畿地区の出場枠を1つ増やすことができるかに注目が集まっている。

 そんな天理高校出身のNPBプレーヤーは数多く存在する。ドラフト制以後では門田博光(南海ほか)がもっとも名前を残したOBだろう。小さい体ながら「不惑の大砲」として名を馳せ、通算567本塁打を放ちその名を球史に刻んでいる。その他には藤本博史(南海ほか)や関本賢太郎(阪神)などが、天理高校OBとしてNPBの世界で結果を残した。

 現役の天理高校OBに目を向けると、西浦直亨(ヤクルト)、中村奨吾(ロッテ)、そして太田椋(オリックス)と3人いる。しかし、2019年シーズンは全員が苦しいシーズンとなってしまった。

 西浦は前年に初めて規定打席に到達し正遊撃手の座を掴んだが、2019年シーズンは2度の故障離脱。わずか44試合の出場にとどまってしまう。復活をかける2020年シーズンは、廣岡大志や奥村展征、太田賢吾らの若手に加え、新外国人選手のアルシデス・エスコバーとポジションを争うことになる。

 西浦と同じく2018年シーズンに初めて規定打席へと到達した中村は、2年連続で全試合出場を果たしている。しかし、本塁打こそ8本から17本へと大きく伸びたものの打率(.284→.232)、出塁率(.374→.317)、長打率(.393→.375)、そして盗塁(39個→12個)も大きく減少した。

 新外国人選手の補強や国内FA権を行使した鈴木大地の去就によるが、2020年シーズンも重要な戦力で考えられていることは間違いないだろう。2018年シーズンの成績がフロックではなかったことを証明する成績を残したい。

近畿大会で5年ぶりの優勝!天理高校の現役OBは? | 高校野球ドットコム
高校時代の太田 椋

 そして2018年ドラフト1位の太田は、開幕前に骨折で戦線離脱するという苦しいスタートだった。その後リハビリを終え、二軍での実戦復帰からおよそ3ヶ月後となる9月14日に一軍初昇格。そこで残念ながら初安打は生まれなかったものの、6試合に出場し16打席を与えられている。2020年シーズンは一軍の29人枠に入り、レギュラー争いに加わることが目標となる。

 このように天理高校OBたちは怪我や不振もあり、2019年シーズンに結果を残すことができなかった。2020年シーズンは後輩たちの活躍を刺激とし、好成績を残すことに期待したい。

【天理高校OB 2019年シーズン成績】

西浦直亨(ヤクルト)

44試合/打率.235(149打数35安打)/4本塁打/19打点/0盗塁

中村奨吾(ロッテ)

143試合/打率.232(512-119)/17本塁打/59打点/12盗塁

太田椋(オリックス)

6試合/16試合/打率.000(13-0)/0本塁打/0打点/0盗塁

※数字は2019年シーズン終了時点

文=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!