日本代表には欠かせない右のアンダースロー枠。高橋礼は2020年代をリードする右アンダースローとなれるか?
高校時代の高橋礼
11月2日からプレミア12が開幕し、各地で激戦が繰り広げられている。日本は11月5日、ベネズエラとの初戦を迎える。
最近、国際大会で必ず必要な投手のタイプとして変則派の存在だ。日本では右のサブマリンが貴重な活躍を見せてきた。
渡辺俊介(元ロッテ 國學院栃木出身)は2006年、2009年のWBCに出場。牧田和久(前パドレス 静清工出身)は2013年、2017年のWBC、2015年のプレミア12に出場し、中継ぎ投手として貴重な活躍を見せてきた。
そのサブマリン枠として期待されるのが高橋礼(福岡ソフトバンク 専大松戸出身)である。専大からドラフト2位指名で福岡ソフトバンクに入団すると、入団1年目の2018年は10試合に登板。入団2年目の今年は23試合に登板し、12勝6敗、防御率3.34と好成績を挙げた。
高橋は牧田、渡辺の2人と違うのは右アンダースローながら140キロを超える直球を投げるということだ。そのストレートは伸びのあるライズ気味の直球だけではなく、シュート回転をかけたり、カット気味の直球を投げたりとピッチングが巧み。アマチュア時代は渡辺、牧田のピッチングスタイルを参考にしながらレベルアップしてきた。
2000年代は渡辺俊介、2010年代は牧田和久がアンダースローのトップを走っていたが、2020年代は高橋礼が走ることになるだろう。この活躍を機に、アマチュアの右アンダースローの投手が「高橋礼さんを参考にしています」というう声が出てくることを期待したい。