最高条件で仮契約を結んだ石川昂弥(東邦)は2020年代を担う三塁手になれるか?
石川昂弥(東邦) ※写真=共同通信
中日ドラゴンズ1位の石川昂弥(東邦出身)が仮契約を結んだ。契約金は1億(出来高)・年俸1500万と最高条件でのプロ入りである。
そんな石川に期待されるのは次世代を担う三塁手になることだ。今年のプレミア12では松田宣浩がサードとして出場している。松田は5年続けてシーズン全試合に出場し、2年連続の30本塁打を達成。来季は通算300本塁打を達成する可能性を持っている。球界を見渡すと、実績面で、松田に猛追する三塁手が日本球界にはいないというのが実情だろう。
石川にはぜひその座を狙ってほしい。185センチ87キロと高校生離れした体格はグラウンドに立てば、ひときわ存在感が引き立つ。
そして高校通算55本塁打を記録した長打力と木製バットでも速球投手、変化球投手にも対応ができるバットコントロールの高さとすべてにおいて高レベルで、さらにこの体格で、俊敏性もあり、抜群の強肩を誇り、脚力も低い選手ではない。
パワー、テクニック、身体能力、スケールの大きさを兼ね備えた三塁手として活躍する可能性を秘めているのだ。
石川は試合に出られれば、どのポジションでもよいと話していたが、自慢の打撃でアピールして一軍に定着して、いずれは球界を代表する三塁手になることを期待したい。