59年ぶりの選抜出場へ!準々決勝を控えた日大二が強い意気込みを語る
打撃練習の様子
「能力のある選手は多くいるのですが、ここまで来るとは思っていませんでした」
日大二の田中吉樹監督は、準々決勝を控えた中で冗談ぽく笑顔でそう話す。
10月31日、この日は開校記念日だった日大二は、立川市内のグランドで11月3日に行われる予定の秋季東京都大会準々決勝・創価戦に向けて、朝から打撃練習を中心に調整を進めた。
秋季東京都大会1回戦で、都立小山台との打撃戦を10対7で制した日大二は、勢いそのままに2回戦の桜美林戦を6対1、3回戦の日本ウェルネスを9対4で下して、打撃力を武器に準々決勝進出を果たす。毎年、打撃型のチームの作り上げる日大二であるが、今年の新チームは例年にも増して高い打撃力を持っている。
田中監督は準々決勝の創価戦でも、打撃力を前面に押し出して戦っていきたいと意気込みを語った。
エースで4番の折笠利矩(日大二)
「総合力は創価さんの方が上です。真っ向から行けば負けると思いますが、バッティングで粘っていけば良い試合ができると思います。長所を 活かす意味で、バッティングが表に出る試合がしたいですね」
ポイントとなってくるのは、クリーンナップの前にいかにしてランナーを貯めることが出来るかだ。
3番・戸谷進太郎、4番・折笠利矩、5番・杉山航平の3選手はいずれも高い得点力を持っており、彼らの活躍がチームの浮沈を握ると言って良い。
4番でありエースも務める折笠は、優勝に向けて強い思いを話す。
「ここからは強チームが続いていくと思いますが、自分がしっかり抑えて、また今年は打撃のチームでもあるので点も取って、どんな形でもしっかり勝っていきたいと思います」
第33回大会(1961年)以来となる選抜甲子園に向けて、まずは目の前の勝利を掴みに行く。
(記事=栗崎 祐太朗)