広島ドラフト3位・鈴木寛人(霞ヶ浦)が目指すのは先輩・遠藤とともに一軍で活躍!
プロ野球を見る1つの楽しみとして高校の先輩・後輩のつながりだ。今年のドラフトで注目したいのが、広島東洋カープから3位指名を受けた鈴木寛人(霞ヶ浦)だ。角度を生かした投球フォームから投げ込む最速148キロのストレートは魅力があり、将来のエース候補として期待される。
筑西田宮ボーイズではエースとして関東大会に出場を果たした。霞ヶ浦に入学した鈴木は周囲の投手陣のレベルの高さに圧倒されたが、必死に食らいついて頭角を表していく。その成長の裏には、2学年上のエース・遠藤 淳志から投球フォームを直接教わり、その動きを習得するために来る日も練習を重ね、体得した時はストレートの球速、制球力も大きく向上させた。
鈴木は3年夏にエースとして甲子園出場。先輩・遠藤が果たせなかった甲子園出場の夢を果たしたのであった。甲子園では履正社に敗れ、初戦敗退に終わったが、滑らかなフォームから繰り出す140キロ後半の速球、切れのあるスライダー、フォークを投げ込むピッチングに高く評価するスカウトも少なくなかった。そしてドラフトでは、3位に指名され、またフォームを教わった遠藤とともにプレーすることが決まった。
遠藤は今年は2年目ながら、34試合に登板し、1勝1敗6ホールド、防御率3.16と安定感のあるピッチングを見せた。
遠藤とともに鈴木は広島で主力投手となれるか。広島は、来シーズンの首脳陣の編成が終わり、これまで一軍投手コーチだった畝龍実氏が三軍統括コーチに回った。投球フォームにこだわりを見せる鈴木にとって「動作解析」のエキスパートと呼ばれる畝氏の三軍統括コーチの就任がプラスに働くか。
ぜひ霞ヶ浦コンビで2020年代のカープを盛り上げることを期待したい。