阪神ファン期待の井上広大(履正社)が超えるべきスラッガーは新庄剛志だ!
阪神タイガースからドラフト2位指名を受けた井上広大(履正社)。甲子園優勝に貢献したスラッガーの指名に猛虎ファンは大きく沸いている。
阪神にとっては待望の高卒右スラッガーである。これまで阪神は高卒の右打ちスラッガーが数多く入団しているが、一定以上の成績を残した選手はごくわずかだった。
まず2000年代前半に活躍した濱中治(南部出身)は阪神在籍中、70本塁打を放ったが、怪我に苦しみ、期待以上の結果を残せなかった。
大型内野手として期待されて入団した関本賢太郎(天理出身)も、代打の切り札として活躍するなど、猛虎ファンから愛される存在だったが、48本塁打に終わった。
直近だと中谷将大(福岡工大城東出身)が2017年に20本塁打を放っているものの、それ以降は二けた本塁打を放っておらず、通算35本塁打に終わっている。
阪神最高の高卒右打ちスラッガーといえば、新庄剛志(西日本短大附)だろう。1989年のドラフトで5位指名を受けた新庄は、高卒3年目の1992年に11本塁打を放ち、高卒4年目には23本塁打を放つなど、阪神が誇るスラッガーへ成長。さらに守備範囲も広く、一時期、投手を務めた抜群の強肩を生かした守備はまさにファンタジスタだった。
そんな新庄が阪神在籍中に放った本塁打は145本塁打。阪神最終年となった2000年では28本塁打を放っている。今、振り返ればすごいスラッガーだった。
井上はこれまで入ったスラッガーの中でもトップレベルの成績を残している。選抜で星稜の奥川恭伸に抑え込まれたことをきっかけに、対応力を磨きにかけ、夏の甲子園決勝では奥川から本塁打を放ち、リベンジに成功。甲子園優勝に大きく貢献した。
現在は体のキレを落とさないトレーニングをこなしながら練習を行う井上。
まず1年目は二軍のレギュラーに定着し、どれだけ実績を積み重ねることができるか注目が集まる。