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近畿大会ベスト8!明石商のポイントは来田、中森のドラフト候補コンビを支える新戦力!

2019.10.29

近畿大会ベスト8!明石商のポイントは来田、中森のドラフト候補コンビを支える新戦力! | 高校野球ドットコム
中森俊介と来田涼斗

 白熱の近畿大会も残すは4校。夏の王者・履正社に復活を目指す大阪桐蔭、さらに奈良の智辯学園天理と全国クラスの学校が生き残った。2日、3日の準決勝と決勝戦は目が離せないが、近畿大会の優勝候補の一角に挙げられた明石商はベスト8止まりとなった。

 大阪桐蔭との超注目の一戦を3対4で落とし、選抜出場は微妙な立ち位置に。しかし、激戦区・兵庫県を勝ち抜いた実力は全国のトップ。来春以降も注目される学校の1つであることは間違いない。そこで今回は明石商の秋を簡単に振り返りたい。

■秋季兵庫県大会
2回戦   対舞子 11対1 〇
3回戦   対関西学院 8対1 〇
準々決勝 対赤穂 11対0 〇
準決勝  対神戸国際大附 4対3 〇
決勝   対報徳学園 1対5 ●

■近畿大会
1回戦   対東山 8対3 〇
準々決勝 対大阪桐蔭 3対4 ●

 夏の甲子園ベスト4だった明石商は、地区予選は免除され県大会からスタート。選抜、そして甲子園を沸かせた来田涼斗を主将に、エース・中森俊介との投打の柱を中心に勝ち上がってきた。

 初戦の舞子を7回コールドで下すなど、準々決勝までは全試合コールド勝利で順調に勝ち進む。準決勝では夏の決勝戦で死闘を演じた神戸国際大付との再戦。エース・中森は7回に足をつるアクシデントに見舞われながら何とか3失点完投。打線が序盤に重ねてきた点数を何とか守り抜き、近畿大会の切符を確保した。だが、決勝戦の報徳学園戦では序盤に4失点するなど苦しみ、途中降板。チームも1対5で敗戦。

 中森自身は、新チーム結成時からフォーム固めに苦戦を強いられており、なかなか本調子とはならない。主将の来田も県大会初戦の舞子戦では1安打2打点、準決勝では初回にタイムリー放つなどを活躍するが、一方で準々決勝の赤穂戦では3打席全て四球など勝負を避けられる場面も出てくるなど、投打の柱が次第に厳しいマークを受けるようになる。その影響もあってか、秋の県大秋3連覇を逃すこととなった。

 それでも兵庫2位で迎えた近畿大会では、初戦の東山戦では3回に一挙5点を奪うなど打線が先発・中森を援護。中森も9回167球の粘りの投球で応え、初戦を8対3で勝利。選抜へ一歩前進した。だが、準々決勝の大阪桐蔭戦では主将・来田のタイムリーなどでリードするものの、3回に死球からピンチを招き、大阪桐蔭西野力矢の一発で同点。さらに6回にはバッテリーエラーで勝ち越しを許し、明石商は紙一重で大阪桐蔭に敗戦し、近畿大会ベスト8で秋を終えた。

 あと一歩で選抜出場をほぼ手中にし損ねたが、4番の1年生・福本綺羅大阪桐蔭戦では三塁打を放つなど、秋を通じて少しずつ新たな選手たちが頭角を現してきた。彼らの台頭が来田・中森コンビの負担を減らすにつながれば、さらに隙のないチームになるはずだ。

 また旧チームは重宮涼安藤碧水上桂など試合で自分の役割をきっちりこなす選手が多く、安定感のある野球が印象的だった。今年もそういった選手たちが一冬超えてチーム内に現れれば、明石商らしい強さがまた見られるはずだ。

 2020年の高校野球界も盛り上げてくれることを切に願って、来春の明石商の成長した姿を楽しみに待ちたい。

近畿地区大会
大会日程・結果

トーナメント表


選手名鑑一覧

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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