楽天ドラ1・小深田大翔の母校・神戸国際大付属高校のOBは?
昨シーズンの最下位から3位へと巻き返した楽天は、このオフに大きく動いている。平石洋介監督が退任し、三木肇二軍監督が一軍に昇格。これに伴い、コーチ陣も大きく入れ替わっている。
選手では球団の象徴的存在でもあった嶋基宏が退団。現時点ではFA選手や新外国人選手といった大きな補強の動きはないが、まさに新しいチームへと生まれ変わろうとしている様子がうかがえる。
そんなさなかで行われた10月17日のドラフト会議では、1位で佐々木朗希(大船渡→ロッテ)に入札。惜しくも抽選にはずれてしまうが、2回目に入札した小深田大翔(大阪ガス)では重複がなく交渉権を獲得した。
小深田は遊撃を中心に二塁・三塁も守ることができる俊足巧打の内野手。ポジションこそちがうものの、大阪ガスの1年先輩である近本光司(阪神)と同じようなタイプである。大卒社会人出身の即戦力候補だけに、1年目からレギュラー争いに加わることが濃厚だ。
高校時代の小深田大翔
そんな小深田は兵庫県の神戸国際大学付出身だ。NPBで現役のOBは、小深田の同学年である蔵本治孝(ヤクルト)をはじめ、坂口智隆(ヤクルト)、岡本健(ソフトバンク)、石岡諒太(中日)、宗接唯人(ロッテ)と5人いる。
しかし、全員が今シーズンは結果を残すことができなかった。
このなかではトップクラスの実績を誇る坂口も死球での骨折が響き、移籍後ワーストとなる22試合の出場に留まってしまう。大卒2年目の蔵本はプロ初登板を飾ったものの、8試合(12.2回)で防御率9.24と結果を出すことは出来ていない。その他の3選手は一軍出場がなく、岡本は戦力外通告を受けている。
このように同校のOBたち全員が苦しんだシーズンだったのだ。来シーズンは小深田の加入に刺激を受けたOBたちが奮起し、チームの戦力となることを期待したい。
【神戸国際大付属高校OBの今シーズン成績】
坂口智隆(ヤクルト)
22試合/打率.125(64打数8安打)/0本塁打/2打点
蔵本治孝(ヤクルト)
8試合/0勝0敗/12.2回/奪三振9/与四球3/防御率9.24
岡本健(ソフトバンク)※今シーズンオフに戦力外
一軍出場なし
宗接唯人(ロッテ)
一軍出場なし
石岡諒太(中日)
一軍出場なし
※数字は2019年シーズン終了時点
文=勝田聡